ステパノワ、ブキン組がGPFでの演技、シーズン後半について語る。

ロシアの期待のアイスダンスカップル、アレクサンドラ・ステパノワ、イワン・ブキン組がグランプリファイナルの後にシーズン前半や昨シーズンの悔しさ、プログラムなどについて語ったインタビューです。一部を抜粋して訳してみました。

私自身、個人的に今一番大好きなアイスダンスカップルです。

記事はこちらです。

ロシア語→英語→日本語です。

 

Q→質問者

A→アレクサンドラ・ステパノワ選手

I→イワン・ブキン選手

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【アレクサンドラ・ステパノワ、イワン・ブキン︰私達は自分達の関係がどのようなものか説明する事さえできない。】

 

Q︰グランプリファイナルで、貴方達は多くの混乱が残るスコアを得ました。競技会の後には、どれほどの失望があったのでしょうか?

 

A︰隠す事は何もありません。当然、失望がありました。皆が誤解をしていたからです。リズムダンスの後、フリーダンスの後、どちらもです。私達はあのようなレベルを取った事はありませんでした。最初の競技会でさえ無かったのです。

 

Q︰貴方のコーチはこの試合の結果について、何も貴方達に不満を言わなかったそうですね。

 

A︰とても素敵な事です。彼らにとても感謝しています。リズムダンスは今シーズンのベストになったと思います。フリーでは、私達は十分に練習を積んでいませんでした。でもコーチ達は実際、満足したと言ったのです。

 

Q︰今シーズンは貴方達にとって厳しい形で始まりました。貴方達はもう100%のレベルに到達したと言えますか?

 

A︰アスリートが完全なレベルに到達できるのは、キャリアのピークの時のみだと思います。選手がまさに今スポーツから去ろうとする時です。私達は未だそのような状態からは遥か遠くの所にいます。それからもし私達が今シーズンに関して話をするのなら、私は既に言いました。フリーダンスはもっと上手くできます。ですから100%のレベルの話をする事はまだ出来ません。

 

Q︰アレクサンドラ。今シーズンが始まる前に、貴方は腰の怪我がありました。突然起こったのか、それとも何か前ぶれはありましたか?

 

A︰以前に何かに悩まされていたという事はありません。初めて起こりました。私達は全員ショックでした。他の怪我もあったのですが、私は試合では痛み止めを使って耐え、滑る事が出来ていました。その後に突然、その腰の怪我が起こり、私は動く事が出来なかったんです。最悪な事に私達は何をどう治療したらよいのかが分かりませんでした。私はドイツへ行って、幸運にも、彼らはすぐに助けてくれたのです。全て解決しました。

 

Q︰多くの人が、この事について話していますが、私も気づきました。いわゆる「相性」のレベル、貴方達2人における氷上での関係は、あるレベルを超えた所に到達しました。貴方達は氷上だけでなく、私生活でもカップルに見えます。

 

A︰実は、それは私達にとって非常に大きな賛辞です。人々は氷上で私達がやる事に何か現実的なものを見ているのです。私生活での関係としては、私達はとても近い関係性にあります。そしてそれは私からすると、どのような関係なのかを説明する事が全く出来ないものです。単純に説明する事は不可能です。ヴァーニャと私は子供の頃から13年間ずっと一緒でした。そして私達は、そのようなレベルで相互理解がある事がとてもラッキーです。

 

Q︰6分間練習の始まる前でさえ、スケーターが氷上に出る時は、全員が観客席を見ます。そして貴方達はお互いを見ていた。本当ですか?

 

A︰これは本当です。でも、事実としては、私達はただこれをやるだけではなく、お互いのサポートを常に見ています。力強い肩、自信と落ち着きを見ます。長い間ずっと手を取り合って歩いてきた人の目を見つめる時、多くの物が見えます。もし貴方がとても緊張していたら、それが貴方を落ち着かせます。もしリラックスし過ぎていたら、今度は逆に、集中させるのです。

 

Q︰トリノでは、リズムダンスの前に貴方達は話してさえいました。何についてだったか覚えていますか?

 

A︰私達は大抵の場合、最終滑走に近い順番で滑ります。トリノでは1番だったので、「私達はついに綺麗な氷で滑る事ができるね」とヴァーニャに言ったのを覚えています。

 

(中略)

 

Q︰沢山のポジティブな反応が貴方達の今シーズンのフリープログラムにあります。どんなストーリーですか?

 

I︰音楽の持つストーリーそのものです。ジャスティン・ティンバーレイクの作詞の中に具体的なストーリーがあります。ある男性と女性の関係のストーリーです。彼女は、彼の友人のために離れていたが、それから元に戻りたがっている。彼は彼女をとても愛していますが、許せない。おそらく、人生のストーリーです。感情は激しいものです。でも鮮やかです。見ている人は彼らを感じる事が出来ます。そして、これがこのプログラムの最高にクールな所です。僕達は何を滑っているのか理解しています。

 

A︰このプログラム冒頭は、優しさ、愛です。でもその後に、ストーリーは絡まって行きます。そして音楽が変わる時に、ヴァーニャが私をリフトで持ち上げます。何かが私の中で変わります。彼は何かを疑う。争いが始まる…。

 

Q︰貴方達はこのダンスが1番のお気に入りだと言えますか?

 

A︰はい。私の大のお気に入りですね。この曲が本当に好きですし、私が提示した最初のパートにコーチ達が同意してくれた事をとても嬉しく思います。彼らが提案した事がとても気に入りました。ティンバーレイクです。それからとてもクールな演奏のみの最後のパートがあります。コレオグラフィック・シークエンスが始まる所です。音楽が私にとってはとても格好いいのです。最初は、私は疑いがありました。もちろん、とてもクールです。でも私は分からなかったのです。どのように私達はこれで滑るのだろうか?どうやって組み立てるというのか?と。でもとても素敵なものになりました。今私達はただ練習あるのみです。

 

Q:昨シーズンの終わりに、貴方達は失望していました。世界選手権で表彰台に近かった。でもそこには届きませんでした。今、グランプリファイナルでは、別のロシア人カップルよりも高い順位を取りましたけれども、しかし理解できないスコアを受け取りました。こういったネガティブな局面をどう乗り越えますか?そしてどうやって気持ちを駆り立てますか?

 

I:事実として、僕達は世界選手権で失望はしませんでした。僕達はとても良い滑りをしたのです。自分達の事が喜ばしかった。シーズンの終わりには、それは価値あるものです。以前は戦う事が出来なかった人達と、僕達は競えるのです。そしてこれは僕達の仕事における、とても良い評価です。

 

A:少しの失望は、ある意味リズムダンスの後だけにありました。私達はなんとか表彰台に立てる所にいたのです。私達がトップ3に入ろうという考えを持っていたからではなく、ただ私達はそういう風に感じていた事にうまく対応しました。そして、それでもまだ4位へと動いてしまいました。彼らは私達にキャンディを与えるような事をして、それから取り上げたのです。でも一般的には、そのシーズンは私達は幸せでした。私達の滑りを幸せに思いました。何が起こったのかを今話すとなると、今回はまだ世界選手権ではないという事です。ただシーズンの前半なのです。この先に私達にはナショナルがあります。それから大変な事に、欧州選手権と世界選手権です。そしてグランプリファイナルの後に、私達は再度気づきました。色々な側面において高い山となる必要があると。成長、更に成長です。私達は本当に全てを完璧にやる必要があります。彼らは他の人達の事は大目に見ますが、私達にはそれをしないのですから。

 

 

終。

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ステパノワ、ブキン組のグランプリファイナル後のインタビューでした。なかなかタイムリーに訳してブログに上げる事が出来ませんが、出来るだけ頑張りたいです(汗)

ステパノワ、ブキン組の昨シーズンの世界選手権での採点は、私も個人的にショックでした。2シーズン前もそうでした。そして今シーズンは飛躍するプログラムかなと思っていましたが、期待したほどのものが返ってきていない感じです。それでも前進し続ける彼らを応援するしか出来ません。

ステパノワ選手の最後の言葉には、かなり胸が痛みました。良い演技をして喜んでいる彼らの姿が見られるように、願います。