マイケル・マルティネス選手が復帰について語っています。

今回は選手として復帰するスケーターのインタビューを訳してみました。フィリピン代表としてソチ、平昌五輪と出場し、沢山の国際大会に派遣された経験を持つスケーターです。一度は選手を引退していましたが、また五輪を目指すために練習を再開されたようで、嬉しいですね。

 

元の記事は

こちら

です。

 

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【マルティネスは3度目の五輪を目指している】

競技会からの2年間の空白の後、フィリピンを世界フィギュアスケートの図の中に置いた、この"マンチンルパ市の衝撃"は、2022年北京五輪と2026年ミラノ五輪への進出をゴールとして、氷を再度征服したいと願っている。東南アジア人で冬季五輪に初めて出場した24歳のマイケル・マルティネスは、2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪で演技をした。彼は2度、スロベニアでのトリグラフトロフィーで上位に入った。そしてバンコクでのアジアントロフィー、セルビアでのスケート・ヘレナ、ルーマニアでのクリスタル・スケートで1位を取った。彼は世界選手権に2回、国の代表選手となった。

 

マルティネスは2018年冬季五輪の後にリンクから少し距離を置き、2019年東南アジア競技会への参加は上手くいかず、フィリピンスケート連盟とのコミュニケーション不調和があった。彼は2017年東南アジア競技会で優勝していた。

彼は自分自身を多忙な状態にし続け、指導者へと変わり、彼が2010年から氷上で、その外でも生活していた米国においてインフルエンサーとしてソーシャルメディアでの存在感を確立した。感染拡大の最中であった昨年6月、彼はホームへと戻った。そしてキャリアについて再考し、復帰する事を決めた。

 

「僕は人生において多くの間違いをしました。」と、フィリピンと日本のハーフであるマルティネスは話した。

「僕は、良い助言をしない人達の言う事を聞いていました。僕は自分自身に問いかけたのです。何故僕はスケートをするべき時に、指導をしているのだろう?と。僕は他の人達に自分を証明してきました。今こそ、自分自身に何かを証明したい。僕はロシア人コーチのニコライ・モロゾフと共に戻ってきました。僕に新しい人生をくれた人です。彼はニュージャージーにいますから、僕はズームでトレーニングをしています。僕達は振り付けについて、北京五輪の出場資格を得るために何が必要か、について話します。氷上でのトレーニングでない事は、簡単ではありません。それでも僕は良い体型を維持しています。ジムで1日に3〜4時間ほど、プライオメトリクス、回転に取り組みます。一度リンクに戻ると、まるで昔に戻ったかのようです。」

 

先日、マルティネスは五輪への旅路をバックアップしてくれる見込みがあるスポンサーに会った。彼はPSUの新しく選出された社長であるニッキー・チェンと緊密なコンタクトを取っている。

フィギュアスケートはお金がかかるスポーツです。」と彼は言った。

「スポンサーを得るために結果を出さないといけない事は分かっています。でもその機会が与えられる事を望んでいます。」

もしマルティネスが支援を得られるなら、この3月11〜14日のスロベニアでのトルバニア杯の準備のために、ニュージャージーモロゾフと完全に手を組む事になる。スロベニアで強さを見せることは、3月22〜28日ストックホルムでの世界選手権へ進出するポイントとなるだろう。マルティネスはまた、5月14〜16日ウズベキスタン・オープン、それから9月22〜25日ドイツでのネーベルホルン杯にも出場したいと言った。このプロセスがマルティネスを2022年2月4〜20日の五輪へ彼を戻していく事になるはずだ。

 

「ニコライコーチと僕はこのシーズンの演技の音楽を話し合いました。」

「ロングプログラムにはクイーンのメドレーです。"Another One Bites the Dust" "Bohemian Rhapsody" "We will Rock You"です。それからショートは、モーツァルトの楽曲です。僕はトリプルアクセルを磨いていくつもりですが、多分、4回転はもう少し時が経つまではやらないでしょう。

僕の体重は今160(72kgくらい)ポンドです。それを150〜153ポンド(68kgくらい)に下げたいです。一度氷上に戻ったら、不必要な筋肉が落ち始めるでしょう。僕は今、より強く逞しく、より成熟していると思います。僕の着氷はもっと正確になるでしょう。世界チャンピオンの羽生結弦は26歳です。そして僕は2歳年下です。若い選手たちが上がってきています。もし僕が活動的で集中を保ち続けていれば、五輪にまた戻る事が出来ると信じています。」

 

46歳のモロゾフは、彼が描く夢に行けるという自信を持っている。モロゾフはこう語った。

「マイケルはとても才能があり、私は彼に素晴らしい可能性を見ています。専ら彼のために私が作り上げるチームと共に、彼をよりいっそう優れた選手にする事を手伝えるのです。実質的に、事実上、冬季五輪のメダルを勝ち取った熱帯地域の国はありません。マイケルはその第一号となる事を目指しています。私達の主要目的は、彼を次の冬季五輪のメダル候補の1人にする事です。加えて、次にある競技会での優勝も目標としています。高い期待を持っています。そして私は彼をチャンピオンにする自信があります。」

 

(終)

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マルティネス選手、また競技に復帰してくれて嬉しいです!温暖な国では、どうしても冬季スポーツは親しまれないというか、きっかけがなかなか無いと思います。どの国でも、たまたま近くにそのスポーツの教室があったから始めた、という選手が多いような気がします。メジャーなスポーツは別ですけれど。そして続けるためには、とてもお金がかかる…これは大きな問題ですよね。ある程度は仕方ないとはいえ、どうしてもこの話題は出てきますね。

東南アジアの選手はフィギュアスケートにもすごく向いてるような気がします。ゆっくり時間がかかっても、スケートをやる人が増えていってくれたらなと思います。東南アジアの音楽が試合で流れる日が、いつか来ますように。