フランスのペア、ジェイムス/シプレ組。昨季の振り返りと、来季に向けて。
フランスのペア、ヴァネッサ・ジェイムス、モーガン・シプレ組のインタビューがありましたので、一部コメントなどを抜粋して訳してみました。
元の記事はヨーロッパ・オン・アイスさんで、
こちらです。
J→ヴァネッサ・ジェイムス選手
C→モーガン・シプレ選手
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【ジェイムス/シプレ組︰ジェイムスとシプレは新しいモチベーションを見つける】
(世界選手権、6分間練習での衝突について)
J︰6分間練習の後、目がくらくらする以上の感じでした。頭がふらついていました。
私がぶつかった時、膝と肘に痛みを感じました。でも私が6分間練習が終わるまで待っている時には、どこかへ行ってしまいました。それは、ただ私は自分ではなかったという事。私は気分が悪かった。
C︰6分間練習の間、"何か"が終わりませんでした。それは僕達にとって本当に悪い何かでした。
彼女の目と身体の動きから、彼女はもう僕と一緒に氷上にいないのだ、と言う事が見えました。彼女はどこか他の場所にいました。彼女はスケートをしていましたが、それはただ彼女の身体の記憶からでした。彼女は、氷上で何をしなければいけないか、に関して考える頭脳を持ち合わせていなかったのです。自分を失っているようでした。
そして、それは僕にとって、その瞬間を対応する事はとても大変な事でした。明らかに、世界選手権でしたから。僕達は金メダルのためにここに来ていて、そのような事に対応する準備ができていなかったのです。彼女が少しストレスを感じていたり、自信が無い時に、僕はどのように彼女に対処するのかを知っていますが、このような場合には、準備がありませんでした。
僕達には、プログラムの前に十分な時間がありませんでした。もしあれが朝の練習で起こっていたら、6分間練習の間は同じではなかったでしょう。悲しい事です。不運でした。僕達が変えられる事は何も無かった。それはただ起こりました。それだけです。
(フリーでは上手く出来て、総合では5位)
J︰ロングプログラムの前、私はとても硬かったです。それでもロングでは上手く滑る事が出来て、良いプログラムを滑りました。
私は確実に暖かくして、イブプロフェン(鎮痛剤)を取りました。大丈夫でした。痛みが本当に来たのは、ロングプログラムの後だったんです。アドレナリンが出なくなったからだと思います。イブプロフェンはもう無くて、夜にはとても痛かったです。バスに戻ったら、背中が痛み始め、そして背中に痙攣がありました。それから、首も酷かったです。
衝突から来る、そのような疲弊や不安と共に滑るプログラムは簡単ではありませんでした。私達にとって大変なプログラムでした。でもこれらの大変なプログラムというのは、私達にとって、最も理解している事なのです。
C︰明らかに、6分間練習の間は厳しかったです。でもロングプログラムではベストを尽くしました。ミスなくロングプログラムが出来ていたら、僕達は表彰台に乗る事が出来たでしょう。僕達は去年と同じ事をするために、ここに来たのではありませんでした。
勿論、メダルを取ることは、とても良く、素晴らしい事です。ですからタイトルのために戦いたかったです。僕は中国人達やロシア人達と素晴らしい戦いをしたかったです。でも主には中国人達とです。ショートプログラムで僕のジャンプが抜けた時に、僕は彼女と同じ気持ちの中にいたのです。
J︰私にとっては、とても惜しい事でした。私達はこの試合の準備が出来ていましたから。
私が転倒後にトゥループが抜けた時の6分間練習まで、私達はどの練習においても、1つのミスもしたとは思いません。
C︰欧州選手権の後は少しキツかったです。長いシーズンでしたから。
僕達は素晴らしい結果を出しました。ですから僕達は、多分少しだけ違った考え方で世界選手権へやって来ました。僕達の身体は欧州選手権やグランプリファイナルの前よりも、少し疲れていたと思います。世界選手権でさえ、僕達はとても良い練習をしました。多くをミスする事はありませんでした。
大部分はその6分間練習によると思います。金メダルのために来た事は少し違っていました。でも氷上で僕達がやらないといけない事は、やはり同じです。その事は僕達の練習を変える事はありません。僕達は毎日、より良くなろうとしていました。
(来シーズンへの意欲)
J︰私達はこれを、ある種の運命だと思っています。何故なら世界選手権のメダルは、私達は終わったという決断へと導く事が出来たのです。
これは、私達はフィギュアスケートでまだ終わっていない、というサインなのです。まだ沢山証明する事があります。私達が欲しいものを得るまで、私達は止まらないでしょう。
C︰僕達は戻って来ますよ。僕達はただ、この世界選手権を逃しました。それは世界の終わりではありません。
J︰私達の旅の一部なんです。常にこのような感じでした。去年は欧州選手権で4位で、今年は1位。(去年は)グランプリファイナルへは行けませんでしたが、今年は優勝しました。
(ジェイムス、シプレ組がフィギュアスケートに与えた影響について)
J︰五輪から今日まで、私が今年に見た多くのキャットスーツを全く見た事がありませんでした。皆が今、キャットスーツに目を向けていると感じます。そして音楽の選択において、もっとモダンになろうとしています。
光栄な事です。結果の他にも、印を残したのですから。そして将来のスケーター達の影に何かを残したのです。私達は少しスポーツを変えました。それは結果よりももっと大切な事だと思います。結果は審判されたものです。でもスポーツで何かを変える、そして人々がそのトレンドについてくるというのは、より大きな賛辞なのです。
C︰僕は本当に誇らしいです。メダルで歴史を作れるのですから。でも毎年、何か新しい事があります。
人は覚えてさえいないのです。この選手が金メダルを持っているかどうかは。でも、人はある選手の事は覚えています。何故なら何かを成したからです。フィギュアスケートで何かを動かしたのです。
J︰私達はこのスポーツを前へ押し進めています。この方向性を進み続けるよう努めます。
(アイスダンサー、ギュローム・シゼロンによる"Uninvited"の振付について)
C︰僕達はギュロームの事が本当に友人として、スケーターとして好きです。僕達と本当に良い仕事をしてくれました。
始めは、彼にとって簡単にはいきませんでした。それまで彼はやった事がなかったんですから。僕達は彼の事について、本当に嬉しいです。何故なら彼は仕事において、本当にプロフェッショナルだったからです。
彼は友人としては現れませんでした。彼はプロフェッショナルとして仕事をしたがっていたからです。そして、彼はそのように働いていました。
J︰彼は、それまで誰にも指導や振付をされた事のない人から受けた、印象的なものを準備していました。
人はその中に彼自身のスケーティングを見る事でしょう。彼は完璧主義者で、とてもプロフェッショナルです。そして彼が求めるものを、彼自身が知っています。
彼は私達を追っています。私達が試合がある時は毎回、彼は私達がどう感じたかを質問します。若しくは、何かを変えたいと言います。それは、彼が私達と仕事をしていた事だけでなく、私達を進化させ、変え続けます。彼は私達が幸せでいるように、1年が進むに連れて良くなるように、時間を本当に費やしてくれました。たとえ遠くからだとしても、とても良い事でした。
(チャーリー・ホワイト、アイスダンサーとの取り組みについて)
J︰今のペアスケーティングがアイスダンスのように見え始めている事は、とてもクールだと思います。基本的なクロスオーバーではなく、腕をしっかり伸ばして。
それは(プログラムを)もっと入り組んで、もっと美しいものにします。私達のスポーツがよりアスレチックで芸術的という事実は、このスポーツを最高の分野の1つにしています。もし最高のスポーツでないとしたら、です。
C︰これはアイスダンサー達のようにトレーニングされたペアの、可笑しなストーリーです。でもアイスダンサー達は色んな事をペアのようにやろうとします。
本当に敬意を表します。そしてだからこそ、僕達はアイスダンサー達と仕事が出来ました。ナショナル選手権で、2組か3組のアイスダンサーが僕の所に来て、僕達がコレオステップでやっているリフトについて質問してきました。そのリフトを教えて欲しかったんです。
(プログラムの選曲について)
J︰以前の何年かで私達はなかなか良い選曲をしたので、私達はもっともっと自信がついています。"Sound of Silence"と"Earned it"の後は、私達はとても緊張していました。そしてその次の年は、私達は"Make it Rain"と"Say Something"という、良い選曲をしました。
私達は良い音楽を選ぶ事に関して、かなり安定していました。私達は今、その事に関して緊張は少なくなりました。
C︰僕にとっては、毎日でも聞いていたいと思う何かが必要です。
僕達はやっている事の全てに関して、とても感情的です。だからこそ僕達が好きな人々と、好きな音楽でスケートをする事が、僕達にとってはとても重要だと思います。もし僕達がそう感じなければ、上手くいきません。
J︰モーガンは物凄くロングプログラムに入り込んでいました。
私はそれが好きでした。ジョン(・ジマーマン)とシルビア(・フォンタナ)に伝えました。私もこれで滑りたい、モーガンがすごく気に入っているから、と。彼らは不確かな様子でした。でもモーガンが主張して、主張して、力説しました。
ジョンとシルビアは、ブランドン(・フレイザー)とヘイヴン(・デニー)が今年滑っている、"Two men in Love"の曲を上げました。
良い歌です。でも私達には合いませんでした。私達には何か力強いものが必要だったんです。
(新シーズンへ向けて)
J︰私は幾つか、クラシック音楽のアイデアがありました。上手く行くと思います。それは私達を新しい境界線や限界へと押し進めて行くでしょう。
私達は、人々が期待する事をやるつもりはありません。私は、その時が来たと思います。私達は進化しているのですから。私達の幅を拡げる事に取り組んでいる所です。磨きをかける事もやっています。そしてこれは私達がこういう事も出来ると見せるための、完璧なチャンスだと思います。
C︰僕達は新しいトランジションとリフトを創りたいです。時々僕達は沢山の新しいものをやります。でも、それをプログラムではやりません。入れる場所が無いか、音楽に合わないからです。僕達は本当にそういった事を楽しんでいますし、彼女は非常に多くの事を創り上げます。
僕達は去年、世界選手権の前に止めたかった。でも今は、もう1年スケートをしないといけません。何故なら明確に、タイトルが欲しいからです。五輪にどんどん近付いていきますね。
J︰私達はもう1年やります。そして、どうなるでしょうか。
たとえ世界選手権が困惑したものだったとしても、新たな意欲をもたらしてくれました。全ての事には、理由があって起きるのです。
終。
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ヴァネッサ・ジェイムス選手は現在放送中のカナダのTVショー、バトル・オブ・ザ・ブレイドに出演中です。グランプリは、フランス杯とNHK杯です。
ヴァネッサ選手の語る、「キャットスーツを見ていなかったけど、今は皆が目を向けていると感じる」というコメント。確かにパンツスタイルも増えたかもしれないなぁと思いました。
個人的に、カミラ・ワリエワ選手のショートプログラムで、カミラ選手はショートパンツを履いてたと思うのですが、これが私はかなり気に入っています!動きやすそうだし、なかなか良いですよね。可愛くも、かっこよくも出来ます。
ヴァネッサ選手が着ているような全身を覆うものは、流石にスタイルに自信が無いと着れないような…(;´∀`)
でも、女子選手がまた色んなスタイルを着始めているのは、見ていて楽しいです。パワフルなものも、美しいものも、可愛らしいものも、それぞれの選手に合わせてあれば良いと思います。