ビチェンコ選手、ネーベルホルン杯の時に今シーズンに向けて語る。

色々な採点に関するスケート選手やコーチ達の言葉に行く前に、自分も見逃していた、ほっこりするインタビューを見つけたので、一部を抜粋して訳してみました。

 

記事はこちらです。

ビチェンコ選手と島田選手、それぞれのショートインタビューが同じページに載っています。

まずはビチェンコ選手のインタビューを訳してみました。

 

I→質問者

B→ビチェンコ選手

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

【アレクセイ・ビチェンコ︰五輪をもう一度経験する事を夢見る】

 

I︰五輪シーズンは終わり、我々は貴方が「さらば」と宣言すると、かなり確信を持っていましたが…

 

B︰はい。僕もそうだとかなり確信していました!(笑)

 

I︰悪く取らないで下さい。私達は皆、貴方を競技会で見る事が幸せです。毎回、登録名簿に貴方の名前を見る事は良い驚きです。いいですね!

 

B︰そうですね、今日は貴方の賛辞には全く値しません。かなり酷いショートプログラムでした。4回転の空中にいる間に、僕は考えを変えました。3回転にしようと決めたのです。僕が何をやっていたのか、自分でもあまり理解していませんでした。それでコンボとしてもう一つ3回転を加え、両足(着氷)になりました。何故そうしたのか全く分かりません!まぁ、これは僕の(今シーズンの)最初の試合ですから…。

 

I︰質問に戻りましょう。どのように決断しましたか?毎年の夏に、この決断をただするのでしょうか?  

"僕はもう少し長くスケートをしようかな、それとも…?" という風に?

 

B︰実際、僕が昨シーズンに滑っていた時、皆おそらく気づいたと思いますが、僕はそれほど厳しく駆り立ててはいませんでした。

 

I︰噂が流れていました。イスラエルの連盟が基本的には貴方をビーチから引っ張ってきて、もう一年スケートをするように言ったのだ、と。

 

B︰ふむ、正確では無いです。でも確かに僕は長い休暇を取り、その後に連盟と共にこの事を話し合って、僕はスケートをする事を決めました。僕にはその夏の前にとても疲弊する重要な2シーズンがあり、怪我が出てきて、五輪シーズンが終わったらすぐに、その怪我がはっきりと現れて来ました。昨シーズンには癒やすために僕には4ヶ月が必要でした。ただ治療だけのための。何故なら僕は一度に三つの違った怪我があったからです。ですから僕達は昨シーズンにより簡単なやり方を取りました。欧州選手権と世界選手権だけにして、自分を少し強く後押ししました。自分が恥ずかしい思いをしないために。そのシーズンは治療のためのシーズンでした、大体はね。僕はとても多くの治療をしないといけませんでした。自分自身を立て直すために。また精神的にも、非常に厳しい2シーズンから休憩が必要でした。そして今は、僕の身体を治す時間を少し持てた事から、全てが…神に感謝しますが、上手く機能しています。僕達は最大量のトレーニングをすると決めました。何故なら僕達は既に次の五輪シーズンへと取り掛かっているからです。

 

I︰待って。では貴方は次の五輪まで確実に続けるのですか?

 

B︰もし僕が健康なら、もう一つのオリンピック・ゲームへと喜んで参加します。でも簡単ではありません。真実を言うと、本当に難しい事です。

 

I︰想像出来ます…。きっと貴方は気づいたのですね。基本的にイスラエルチームが団体戦へ行く事が出来た事で、貴方に感謝していると。必要とされたポイントの80%は貴方のものだった、と言いましょう。

 

B︰多分90%かな(笑顔)。はい、僕達にとって団体戦に行くには、グランプリシーズンの間に僕はポイントを稼がないといけませんでした。何故なら不運にも、ダニー(・サモヒン)は怪我をしていて、我が国のダンス・カップルは引退し、ペアも準備が出来ていませんでした。ですから僕だけがポイントに貢献できたスケーターだったんです。連盟は僕に目標を課しました。グランプリイベントの一つで表彰台に乗る事、2つ目のイベントでは少なくともトップ5に入る事。NHK杯で僕は銅メダルを取って、その直後のフランス杯では5位になりました。ミッション完了です!

五輪期間の試合は本当に上手く進みました。僕はとても嬉しかった。その期間はおそらく僕の人生の最高の日々でした。団体戦と男子シングル、どちらもです!興奮しました。僕はスケートをしている間にあんなに幸せだった事は人生で一度もありません。そして、だからこそ僕はこの経験を繰り返したいのです。

そして昨シーズンは記録に載っています。でも今はステップ・バイ・ステップで僕の体調を良くして行く必要があります。レベルを戻して、上手く滑るためにです。運悪く、今日は上手く行きませんでした。でもオーベストドルフから戻って、学んだレッスンをやる予定です。

 

I︰ええ、そうすべきですね。そうしたら貴方はあのようなバカげた失敗を繰り返さないでしょう。

 

B︰はい。勿論、これは練習で何度も繰り返さないといけない事なんです。何故なら僕は4回転を入れたフル・ランスルーを一週間前にやり始めた所でした。これは当然、言い訳ではありません。でも僕から見ると、とても賢い動き方ではありませんでした。もっと早くから始める必要がありました。ですから今、僕達は全ての良い点と悪い点をチェックできます。僕達は何に取り組むべきなのか、明確にするでしょう。当然ですが僕はグランプリで良い演技をする必要かあるからです。グランプリ、欧州選手権、世界選手権は常に、僕にとって優先順位が最も高いものです。今シーズンの他の競技会では、ザグレブのゴールデン・スピンに出場する予定があります。そのすぐ後には、僕達はイスラエルナショナルへ行きます。

 

(後略)  

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

イスラエルはサモヒン選手がとても有望ですが、シニアに上がってから苦しんでいますね。怪我があるのならしっかり治して、また迫力あるスケートを見せて欲しいです。

ビチェンコ選手は、まだまだ出来そうに見えますが、インタビューでは語られない大変さがきっとあると思います。どのスポーツでも30代になってずっと調子を保っている選手は限られているように思います。スポーツの種類にもよりますが。

でも、30代になっても選手としてやれるんだという所を見せてもらえるのは、やはり勇気をもらえる気がします。大きな怪我なく、五輪までたどり着いて欲しいです!