ナム・ニューエン選手のインタビュー(ゴールデン・スケートさん)と、ちょっと織田くんの事。

ゴールデン・スケートさんのYouTubeチャンネル、ウェブサイトにナム・ニューエン選手のインタビューが載っていましたので、訳してみました。

ナムくん、大人になりましたね。。。(しみじみ)

記事はこちらです。

五輪シーズン、優勝したカナダナショナル、コーチ変更や将来の事、そして今シーズンのプログラムについて語っています。

T→質問者のテッド・フレッドさん

N→ナム・ニューエン選手

 

色々な質問が出てきますが、テッドさんが多くの人が気になってたポリーナちゃんとの事も最後の方に聞いていました(笑)そして、本当は何を聞きたいのか気づいているような、ナム君の表情もいい感じです( ´艸`)

 

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【カナダチャンピオンのナムは、新たなるシーズンへ向けて準備が整ったと感じている。】

 

T︰ゴールデンスケートです。僕はワクワクしています。2度のカナダチャンピオンの称号があり、現カナダチャンピオンが参加してくれました。僕達はここソーンヒルにいます。ソーンヒルトロント・サマー・スケートです。僕達と話をしてくれて有難う。

それでは。たくさん整理したり、昨シーズンの事で考えたりする事があります。貴方にとって、非常に大きな終わりを迎えたシーズンになりました。でも、もう少しだけ前に戻りましょうか。

オリンピックシーズンに外れた事で、僕達が皆分かっていた事は…多分驚いてはいないけど、でもその、貴方には確かに、スケーターにとって細かく考えるための時間的な機会がありました。彼らは続けるのかどうか、という。

貴方が何をしようとしていたのか、教えてくれますか。我慢してスポーツに居続ける事に関して。五輪の後で…つまり、(ナショナルの)銅メダルの後です。貴方には五輪チームに入るために、1枠が足りませんでした。


N︰そうですね。実はナショナルのすぐ後に、その時にはまだ僕のキャリアについて、決断をする事等を予想するポイントが僕にはありませんでした。何故なら四大陸選手権の事が気になりましたし、それから世界選手権へ行く可能性もありました。何故かと言うと、パトリックです。その、彼もまた考えを決めていませんでしたから。

でも本当に僕を考え込ませた事は、世界選手権の後で、僕がショートを通過出来なかった時です。2回目なんです。僕は本当に、変な感じがしました。心に穴が空いたようで、混乱していました。

それで僕は、2週間のオフを取りました。僕のキャリアでは、それまで取った事があるとは思いませんが。そして僕は色々考えるため、多くの時間を過ごしました。このスポーツで僕は何を成したのか、僕の将来には何があるだろうか。学校へ戻るべきなのか、とかそういう点です。

けれど、僕の中の小さな一部分が、あともう一度だけスケートをやりたいと本当に思いました。それで、僕は「OK、両親に言わなきゃ」という感じになったんです。

両親達の反応はこうでした。「聞きなさい。もし貴方がもう1年続けるつもりなら、私達は助ける事が出来ない」と。

何故ならこのスポーツは非常に高額です。結構な長い道のりをやって来ましたから。ですから僕は、「OK、明らかに、自分の事を支払うためのお金を稼ぐ方法を見つけなくてはいけない。」と。

今は、指導をしています。それと、以前はよくフィギュアスケートのブティックで働いていました。でも今はやっていません。スケジュールの関係です。そうですね、維持するのにはとても良いスケジュールでずっと来ています。ずっと忙しいですし、現在僕は良い場所にいますね。


T︰貴方の時間に必要なものを加える事で、実は自分をもう少し鍛えられましたか?それとも…


N︰はい。そうです。鍛錬になります。五輪を目指している時は、僕はスケート以外は何もしていませんでした。それは、最初は大丈夫なんです。僕はその事の悪い側面には全然気づきませんでした。それから少し経ったら、僕は追いつこうとし始めたんです。つまらなくなってきて。僕はスケートに物凄く執着していて、僕が考える事と言ったら、全てはスケートの事でした。全てが僕の周りを巡っていて。それは、かなり危険になっていったんです。

そして…五輪チームにはなれず、明らかに途方に暮れていました。それは何と言うか、僕にとってはネクスト・レベルのようなもので、スケートに集中していたんです。その当時、僕の生活にはスケート以外は何も起こっていませんでした。

今までの事を早送りすると、僕にとってスケートの外側でたくさんの事があったんです。物凄く気に入っています。例えば、学校は上手く行っているし、子供達を指導するのは最高です。お店で働く事さえも素晴らしかったですし、ええ、今僕が過ごしているライフスタイルを確実に楽しんでいます。


T︰昨年、貴方がセント・ジョンでのナショナルに到着した時、貴方には狙いがあったと思いますか?新チャンピオンとして飛び立つつもりだった、というような。


N︰いいえ。何故かと言うと、キーガン・メッシングの周りでたくさんのものが引き上げられつつありました。正当なものです。キーガンは素晴らしいスケーターですから。そして、彼の国際的な成績はすごく良かった。僕はその…彼に関して話すとなると、止まりません。本当に素晴らしいスケーターで、彼と共に氷をシェアする事はすごい事です。

でも、僕はそうは思っていませんでした。それは…僕が勝つつもりだ、というような事は。僕が考えていた事の全ては、その場所へ行って、自分のやる事をやって、そのシーズンのポジティブな雰囲気を保つ事でした。


T︰オフアイスでのキーガンとの関係はどんな感じですか?何故なら、去年は"キーガンの年"という感じだったでしょう。彼が王冠をかぶる瞬間だ、という。でも貴方はそれを打ち返してみせました。つまり、貴方達は二人とも、その…


N︰僕達はベストフレンドのような関係です。すっごく良いんですよ。彼は僕を来月の結婚式に招待してくれました。残念ながら僕は行けないんですが、スケジュールが合わなくて。オフアイスは最高なんです。僕は彼によくイタズラをしかけるんです。彼も僕にやるんですけど。そうですね、例えば…まぁ…


T︰例えば、何かな?


N︰OK。以前、僕達はお互いにメールをしていたんです。四大陸選手権の事を話していました。スケジュールについて。僕はただ彼に確認したんですが、彼は「マジいかす」って言ったんですよ。僕は「マジいかす」とか言う人達と一度も出会った事が無くて。それって何だか…全然変な意味じゃなくて、まるで古めかしい、とても古い白人の…面持ちだなぁと思ったんです。

それで僕は彼を「お爺ちゃん」って呼びました。彼は「ただ君に辛い時間を僕は与えたんだよ」という感じで。明らかに…ヨーヨーをしてるような、そんな感じでした。

なんだかとても…可笑しくって。本当に可笑しいんです。僕はいつも彼と楽しい事をします。でも大抵僕達の間のエネルギーは素晴らしいです。僕達はお互いにとても良い雰囲気でいます。来月の夏の大会で彼と合う事が待ちきれないです。


T︰なるほど。カナダナショナルでは、とても綺麗な瞬間がありましたね。貴方がアレイン・シャルトランを抱き締めていた時です。彼女もまたカムバックを果たした選手ですね、本当に絶望的な所から。2016年の世界選手権(17位)の後からです。その事を少し聞かせてもらえますか?


N︰はい。去年の始めの頃、僕達は同じページにいました。続けるかどうか決めかねていて。それで彼女にメールを送ったんです。ただ確かめるために、彼女がどういう計画があるのかを聞きました。彼女は「分からない」と。

あの夜は、本当に僕達は心の底から話をしたと思います。今の所では僕達がキャリアで何をやってきたか。もし僕達が別の所へ行くとしたら、僕達のゴールとは何になるのか。

その夜、「僕達はナショナルチャンピオンになりたい」という事で話を締めくくりました。僕達はナショナルチャンピオンのゴールを遠くの方に見ていたのではありませんでした。僕達はただ、「大丈夫だ、練習をしよう」と。最後には僕達は同じ学校へ通ったんです、面白い事に。

そうですね、僕達にとって、セント・ジョンでのあの瞬間を共有出来た事は、すごい事だと思います。つまり、他の誰かとあのような場面を再現できるとは思わないです。何故ならアレインと僕は過去に似たような状況にあったんです。そしてナショナル・チャンピオンシップでトップとして登場する事は、今までで最高の感覚でした。


T︰それで確実に貴方は世界選手権の資格を得たわけですが。その瞬間の、勢いある感覚とはどんなものでしたか?カナダナショナルで上手く行って、そして世界選手権へと向かういうのは?


N︰僕は明らかに世界選手権へ向けて、心がかき立てられました。過去2回の世界選手権というのは僕にとっては、ミステリーのようなものだったんです。僕は補欠で、待っていた訳です。誰かが…出場しないというニュースを、です。でも今回は確実に行けます。

僕達がやった事ですが、世界選手権へ向けて具体的なトレーニング計画を作りました。それから確実に僕の中では、ショートプログラムを通過する事を考えていました。僕はジョークで言ったりしていましたが、内心ではその事を本当に心から思っていました。過去2回、僕が行った世界選手権を繰り返したくはなかったものですから。


T︰そういう魔物を振り払うのは大変ですよね。


N︰ええ、本当に。


T︰貴方がトップ24人に入るべきだと、誰も疑ったりしません。でもショートプログラムの後、貴方はそうならなかった。それは起きた事とはいえ、何かこう、フワフワしたような。貴方は通過するべきだった。乗り越えて動くために、精神的にどうしましたか?上手く行っていないという恐怖を。


N︰それがロバートの役割です。彼は精神的に僕を上手く扱います。彼は僕自身よりも僕の事を良く知っているんです。正確な瞬間に何を言うべきなのかを知っています。僕が怖気づいた時などに。世界選手権や最初のプログラムの事を考えていたりして。僕が彼を本当に、本当に必要としている時、彼はいつも僕の所にいます。それがあるから、その事が精神的な壁を乗り越える事を本当に助けていると思います。

ショート当日がやって来た日は、僕は非常に落ち着いていました。氷上へ行って自分の事をやるために、1日中を使うような感じでした。僕がキスアンドクライに座っていた時、その時の順位は忘れてしまいましたが、シーズンベストだったんです、確か。それで僕は「やった!僕はショートを通過した!」とジョークで言いました。でも、すごく安心したのを感じました。でもロングプログラムの時は、僕はとてもリラックスしていました。出来るだろうなって分かりました。


T︰具体的に言うと、どんな事ですか?恐れないようにする事というと。


N︰そうですね、答えられればいいんですけれど。でも、彼は沢山の事を言うんです。もし貴方自身がロバートと会話をしたなら、その状況を耐え抜く事に幸運を祈りましょう。何故なら彼はものすっごく話すんですから。彼は誰とでも話すのが好きなんです。ただ僕にとっては…僕は心から貴方に答えますよ。彼が過去に僕へ話した事の殆どは、忘れてしまうようなものなんです。


T︰なるほど、OK(笑)いくつかは上手く作用するんだね。


N︰その通りです(笑)その時の瞬間は、僕を助けてくれます。でもそれから一週間が過ぎて、二週間が過ぎて、僕は忘れてしまいます。そして彼はその話をもう一度持ってきます。でもそうやって関係が上手く行っているんです。ですから…まぁ、答えられたら良かったんですけれどね。


T︰貴方は世界選手権で上手く出来て、国別対抗戦へ行って、そこで自己ベストを出す事をやり遂げました。素晴らしかった。そしてスターズ・オン・アイスのツアーに招待されましたね。その通知と招待の電話を受けたと知った時の事を教えて下さい。


N︰実はその電話は四大陸選手権の前にあったんです。面白い話です。僕はリンクにいて、僕達の管理者と一緒にゾクゾクしていました。そして僕のエージェントからメールが来ました。それは「座っている?」という感じの。それで、「はい」と。そして彼は「君はスターズ・オン・アイスに出るんだ」と。

僕はおかしくなり始めました。汗をかいて。ロバートは僕が走り回っているのをリンクから聞いていて、僕の様子を見に来ました。何が起きているんだ?って。僕は彼らに話して、僕達はかなり高揚しました。それから僕は親しい友人全員に話して、僕達は本当に興奮したんです。

僕はメールを受け取った時には、その実際の契約を受けた時というのは、本当にガツンときて…僕はフル・ツアーに行くんだなぁって…。僕はまるで一週間くらいは言葉が出てきませんでした。それは僕が長い間、夢見ていた事でもありました。ツアーの一員になる事です。

それから、懸命に練習しなくてはいけない事も分かっていました。簡単には行かないものでしょう?貴方のような人達は、熱心に仕事をして、仕事に缶詰めになりますよね。そして上手く行けば、何かの機会を得るものです。


T︰そうだね。貴方はスターズ・オン・アイスのツアーを何年も追って見ていました?


N︰うーん、そうでもないです。オリンピックチームが国中を周っていた時は見ましたが。それは本当にクールでしたね。僕はフルツアーを2回見ました。最後に見たのは2018年で、その前のものは僕が12歳か11歳の時でした。僕がまだバンクーバーにいた時です。

そのエネルギーは非現実的で、皆さんが素晴らしい演技をしていて、観客はそれにめちゃくちゃ入り込んでいました。つまり…大好きです(笑)


T︰貴方にとって初めてでしたか?日々の日常から時間を過ごしたというのは。つまりお互いに交流した事です。メーガンとエリックや、パトリック・チャン、それからケイトリンとアンドリュー。一緒にツアーをするための、どんな感じの結束ですか?どんな友情でしょう?


N︰正直に言うと、僕はその人達とすごく近いと言える、と思った事はありませんでした。僕達は競技会でお互いに会いますが、でもそれは少し違います。毎日のようには会いません。そしてツアーが四週間を提案してきたんです。ですから、毎日彼らと同じ日々の中にいて、毎回彼らのサポートを受けました。僕にとっては、彼らをサポートしようしていました。最高です。

僕は確実に今シーズンも一生懸命練習に取り組んで、またツアーに行きたいです。


T︰ツアーで見る貴方は、どちらも歌がある曲でしたね。貴方はグループの中でも、とても心地よさそうなスケーターに見えました。それは、率直に言って驚きでした。貴方は新しく入ったスケーターですから。貴方は自信があるように見えたのです。本当の音楽性があり、僕自身も他のファン達も、以前には見なかったものでした。

それは突然起こりましたか、それとも時間が立つにつれて成長して移り変わっていきましたか?


N︰僕は時間と共に成長したと思います。でも僕は気づいた事がありました。今は僕自身でスケーティングをしています。僕は創造性の部分において成長してきました。それは僕が得られるとは一度も思わなかった事です。

つまり、そうですね…振り返ると、僕が小さかった頃はバンブルビーの音楽だとかを演じたりして…それはやらされたものでした。そういう風に教えられていましたから。

でも今は、現在のプログラムは、僕がこれまで自分に現存すると思わなかった部分を引き出してくれます。ですからスターズ・オン・アイスは僕にとって完璧な機会でした。それを解き放つために。見ている観客のためだけではなく、僕自身のためにも。僕はストレスがかかる環境でも演技が出来るのだと、確信を得るためです。ショーはそんなにストレスがかかるものではありませんが、それでもアドレナリンが出ますから。身体中から吸い取ります。沢山の事を考えるんです。

ツアーは僕にとって完璧な機会でした。どのように落ち着かせるのか、音楽とどう繋がるかを学ぶための。まぁ、そんな所です。


T︰音楽の話題について、来シーズンの貴方の選択ですが、選択と振付の点から貴方がプログラムに付け加えた所はどの辺りてすか?


N︰そうですね。僕達はもう2つのプログラムの振付を終えました。僕のショートプログラムは「ブルース・フォー・クルック」です。振付はマリー・アンジェラ・ラマーです。フリープログラムは「ビートルズ・メドレー」です。振付はダニエル・ローズとカート・ブラウニングです。


T︰OK。ではまずショートプログラムについて話しましょう。何が決め手でしたか?


N︰実は今回はとても早く決まりました。そんなに長い間探したりはしなかったんです。「ブルース・フォー・クルック」は、僕が車の中で音楽を聞いていた時に聞こえてきました。僕はただ、とても気に入りました。その曲の滑らかさが好きになりました。とても低音で、"粋"な感じがあります。

もし昨年のフランク・シナトラと比べてみると、フランクはとても外側に出すんです。僕はそういう風にやろうとしました。でもこの曲では、内面的に吸収できるように感じたのです。それは明らかに全く違う感覚です。それはこのプログラムにおける僕のゴールのようになります。

フリープログラムは、僕はクイーンの曲を滑りたかったんです。でも、マッテオ・リッヅォが昨シーズンに滑りました。彼はその曲で非常に優れたものを見せました。凄かったです。僕は何度も何度も見ました。彼は芸術家です。彼の音楽の使い方は、素晴らしかったです。ですから、その方向性には行きたくありませんでした。

一番に僕の考えに出てきたのは、ビートルズでした。彼らの事を調べて、「カム・トゥギャザー」、「ゲット・バック」、そして「レット・イット・ビー」を良く聞きました。この3つがアイコニックな作品だと、僕は思います。このプログラムでは、僕は楽しみたいんです。そして違う側面を見せたいです。プログラムに3つの違った側面があります。ですから、皆さんに披露するのが楽しみです。


T︰それでは、貴方が「ブルース・フォー・クルック」のような音楽を選んだ時には、例えば…高橋大輔や、スイ/ハン組が滑りましたよね。彼らの解釈を見ましたか?見ないようにしました?自分固有の動きや表現を創り上げるために。


N︰それは、はい、僕は彼らのプログラムを見た事があります。音楽の解釈も。僕は彼らをコピーしたりとかはしていません。そう願います。僕達が振付をした方法というのは、僕がどう感じるか、どう動くかに基づいていました。少し彼らから影響があった所もあるかもしれませんが、でも明らかに彼らから動きを取るような事はしません。彼らの音楽への感覚的なものは、そこには滑らかでクールな事が起きていました。でもその、盗作ではないです(笑)


T︰貴方は「滑らか」という言葉を使いますね。それはこの落ち着いた一定のリズムが続くショートプログラムについて、貴方を助けるものだと思いますか?


N︰もちろんです。貴方が話題を出しましたが、今僕が考えている事です。もし僕が不安やストレスを感じていたとして、そしてこの音楽が流れて来たなら、僕の膝をしっかりと落ち着かせる事が出来ます。それがこの音楽が要求しているものです。氷上に押し出さなければ。

今の所は、一週間半ほどトレーニングをしてきました。プログラムの中でスポットのようなものを探し始めている所です。僕が本当に振付を引き出せるスポットです。


T︰それでは振付は少し置いておいて、技術に関しては何か変えたりとか、去年やった事と違う事を選んだりしますか?ジャンプやスピンなど、伸ばそうと取り組んでいる事などは?入れようとしているものとか。


N︰トゥループをまた入れたいと思います。つまり、僕はトゥループが確実に出来るんですけど、競技会でとなると違います。数年前にはやっていましたが、今はトゥループサルコウを同じプログラム、同じ試合でやりたいです。それが違います。

スピンは、まだ僕は不器用なんですけど、新しいスピンがやりたいです。僕はその…明確に、この世界では素晴らしいスピナーではありません。でも僕はポジションを上手くする事、早くする事に取り組んでいます。そうですね、僕達はまだ色々とやってみている所です。世界選手権にはできるように頑張ります。僕にとっても、音楽にとっても。


T︰違う事への挑戦についてですが、貴方のスケーター達はコーチを変えようとしたり、分裂の原因を作ろうとはしないでしょう?


N︰(笑)えぇ、まぁ(笑)


T︰必要だとは思わないですよね?足元にいる蛾をどこかへ行かせなくてもいいでしょう、色々な意味でね。選手が何か変える必要があると思うなら、変えればいい。

同じコーチ、ロバートについてから2シーズン目に入りますが、それは貴方に落ち着きや安定などの感覚を与えるものですか?


N︰その事自体が祝福です。僕はまだロバートといるのですから、こんなにも長く。クリケット以降では最も長くやっているコーチです。

僕は自分に言い聞かせているのですが、もし僕がスケートを止めたなら、僕は彼と一緒に仕事がしたいです。リッチモンド・トレーニング・センターで。彼らは物凄く僕に良くしてくれますし、サポートは非現実的なほどです。それから僕が始めに言ったように、ロバートは僕自身よりも僕の事を分かっています。僕の目から見ると、彼のやって来た事に関して彼は伝説だと思います。彼は素晴らしいです。ですから…僕はこれ以上の変更をするつもりはありません。

何故なら僕が思うに、変更する過程を経る事というのは、それはただ…物凄いストレスになります。つまり、カリフォルニアへ行った事というのは、その…ちょっとした気まぐれなようなものだったでしょう?


T︰クールだったよ!


N︰人々にとってはクールでしたが…あの移動には何の必然性もないものだったんです。確実に、僕はデイヴィッド・グレンから多くの事を学びました。彼は素晴らしい人で、素晴らしいコーチです。でも…移動そのものには、これと言った論理はありませんでした。後ろ盾となるサポートも無くて…僕がそこへ行くためには十分ではありましたが。

それで僕はYRSA(ヨーク・リジョン・スケーティング・アカデミー)へ行きました。今僕がトレーニングをしている所からたった2分の所にあります。それは、何と言うか、僕を救うようなものでした。そこでは実は父が助けてくれたんです。彼は僕の事を動かしてくれました。カリフォルニアからトロントへ戻って。それは僕のキャリアの中でも、踏み出すきっかけのようになりました。そして今はRTC(リッチモンド・トレーニング・センター)にいます。全てが準備できているように感じるんです。僕は家からRTCに電話がかけられます。実は、僕の実際の家よりも、そこで殆どの時間を過ごしています。

でも、そうですね。変更はとてもストレスがあるものです、確実に。僕が今どこにも行きたくない、この状態に感謝しています。


T︰面白いですね。貴方はスケートでカリフォルニアへ行く事について言及しました。僕はずっと興味があったんですが、その頃はポリーナ・エドモンズと一緒に良くスケートをしていましたか?彼女は怪我の治療をしていましたよね。シーズンずっと出場できなかった。それで2016年、再度スケートのシーンに

登場しました。

ポリーナと共に滑っていました?つまり、僕は貴方とポリーナの二人には並行しているものが沢山見えるのです。まず成功、苦しみ、そしてまた成功。

感動します。彼女は大変な決意を持ったスケーターとして知られています。ベストになりたい、勝利を期待していると語る事について、シャイではありません。彼女と一緒に過ごしていましたか?


N︰うーん…そうでもないんです。つまり、僕がそこへ行った時に、彼女は怪我を感じ取り始めた所でした。ですから彼女は毎日スケートをしていなかったんです。僕達はセッションなどで多くの時間を共にしました。僕達だけのプライベート・セッションをしていましたから。その時だけが僕達が一緒に過ごせた時間でした。そして、リンクの外で一緒にいる事は、滅多にありませんでした。

何故なら僕達は全く違ったライフスタイルを持っていたからです。彼女は大学にも通い始めていました。僕は移動した事に関して、色々と整理したりしていたので。僕達のスケジュールはお互いに違っていました。


T︰なるほどね。僕を思うままに話させてくれて有難う(笑)ではちょっと話を戻しましょう。今シーズンのグランプリシリーズではスケートカナダに出ますね。2戦目は…


N︰カップ・オブ・ロシアです。


T︰OK。貴方のこれからについて、グランプリのスケジュール等をどう思いますか?


N︰僕はただグランプリ2戦がある事が幸せです。過去には1戦だけ決まっていて、それから待つ、という感じでした。2戦目に行けるのかどうか。でも2つのグランプリへ行く機会を得られた事に、とても感謝しています。僕達は今、練習に取り組んでいて、各イベントでの目標や計画を組み立てている所です。

そうですね、本当に本当に幸せです。ホームの観客の前で演技する事が待ちきれないです。確かケロウナです。それから正直に言うとカップ・オブ・ロシアは楽しいイベントです。実はロシアの観客の前で滑るのが好きなんです。


T︰OK、素晴らしい。この2シーズン目へ向けての目標ですが…この4年ごとの中の2シーズン目の事です。長期に向けての目標でしょうか?


N︰いいえ。実際には違います。それで今、僕が切り抜けている事とは、考えないようにする事です。2022年や、何か長期のものについて。僕は1日1日、その月その月で取り組んでいます。僕はそうやって練習するのが好きだからです。そうでなければ僕は圧倒されてしまうでしょう。叫び始めたり、ストレスを感じたり、計画の中において不必要な事をやり始めます。

僕は今、まずこの1ヶ月をやり切ります。その後に最初の試合があります。僕はこの前トレーナーに言ったんです。僕の目標はただ、始めから終わりまでを切り抜ける事です、と。死にかけ過ぎたりしないように(笑)

ですから今僕が何か言えることは無いんです。スケートカナダカップ・オブ・ロシアに関しては。


T︰分かりました。話をしてくれて有難うございます。貴方の今シーズンの成功を見る事はとても素晴らしい事です。貴方の幸運を願います。貴方には今、次のシーズン向けて正確な物の運びがある訳ですね。

貴方に幸運を。貴方を見る事を楽しみに待っていますよ。


N︰有難うございます。

 

 

終。

 

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くまモンが可愛いとか言っていた子が…(泣)

本当に大人になりましたね。でもまだ20歳くらいですか、なんでこんなにしっかりしてるんだろう。

20代になると、シングル選手の場合はいつまで現役でいるのか分からなくなってきます。特に競技人口が多い国は、若い選手がどんどん出てきますから。それでも、出来るだけ、決断する時は本人の希望する時であって欲しいと、強く願います。

それぞれの国やチームで色々な状況がありますし、ナムくんも話していましたが経済的な理由でどうしようも無くなる事もあると思います。あとは怪我と、自分の年齢を考えたら…とか、色々…色々あると思います。人間ですから。

出来るだけ、「このステージでは全てやり切った」と思って次のステージへ行ける人が、多いといいなと、ただ願っております。

 

ちょうど織田くんのブログを読みまして、とても胸が痛くなりました。それと、不思議と状況が想像ついてしまったので悲しくなってしまいました。あの若さであれほど大きな大学のフィギュアスケート部の監督…色々あったと思いますが、ご本人が詳細を語るのは難しいでしょう。でも英語でも書いたというのは、相当な思いがあった事と察します。

日本でなくとも、どこかで彼の能力を活かせる場所が見つかるように、ただただ祈ります。素晴らしいスケーターですから。

 

ナムくんのインタビューなのに織田くんの事まで書いてしまいました。

長くなってしまいましたが、読んで下さり有難う御座いました。

m(_ _)m