エテリ・トゥトゥべリーゼ コーチの元生徒たちのコメント。

エテリコーチのチームから離れた生徒たちのコメントがありましたので、

訳してみました。

ロシア語→英語→日本語です。

この英訳が投稿されたのは、2019/6/25です。

 

英訳された記事はこちらです。

 

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【ポリーナ・ツルスカヤ︰エテリ・トゥトゥべリーゼのグループを去る決断について】

「私の決断はジェーニャ・メドベージェワとは何も関係ありません。彼女が私の事を、彼女と共に話題に出したりする発言があったとしても。この決断は私の家族の中で出てきた事です。私は自分への信頼を失いました。グループには新しいジャンプを習っている沢山の強い少女達がいました。上達していて、彼女達は小さくて、速くて、バネがあります。

エテリ・ゲオルギエヴナは、システムを持つ人です。彼女はそれがいつ、どのように作用するのかという理解があります。もし彼女が、生徒が出来るという事を見ていたら、たとえその生徒が事あるごとに"今日じゃない、出来ない、やりたくない。"という様子を見せたとしても、彼女は生徒に強いるのです。

私は彼女に反論するようになりました。多分、彼女に従わないというものも、中にはありました。当然ですが、彼女はそれを好みません。彼女はののしり始めます。

"自分の立ち位置に身を置きなさい"

"貴方は間違っている"と説明します。

移籍の期間の間は、とても多くの侮辱の要因となりました。"よくもそんな事が言えますね?"と。

若い年齢だとしても、思いました。

"何故彼らは私にそんな事を言うのだろう?私はもっと良くなるために、その事が必要なのに"

 

この人は本当に私の家族のようになりました。リンクではいつも一緒に過ごして、エテリ・ゲオルギエヴナとコミュニケーションを取ってきました。彼女は私の中にキャラクターを築いてくれました。人生の理解もです。その事は非常に彼女に感謝しています。1年前に彼女の元を離れた時、おそらく良いやり方ではありませんでした。私は訪ねる事なく、感謝をせず、花をあげませんでした。

私達は試合で"こんにちは"と挨拶をします。でもそれ以上は何もありません。私は彼女の誕生日にお祝いの言葉を伝えました。それだけです。

私はそう行動しました。恥ずかしいと感じたからです。5年間、彼女は私に魂を注いでくれました。彼女の全てを。そして今、私は彼女から離れています。私は恥ずかしくて、彼女の所へ行くのが怖かったのです。」

 

【ダリア・パネンコワ︰移籍時と、グループを去る時の問題について】

「体重との戦いが始まりました。私はお菓子に引きつけられていたんです。全種類のチョコレートに。一度コーチが私をお店でつかまえた事さえありました。それは楽しくはありませんでした。エテリ・ゲオルギエヴナはもっと楽観的に捉えています。彼女はからかうんです。私はもっと酷く、長い間彼女がからかう事が怖かったんです。

私は毎日、痛みと共に練習していました。脚が折れるのではないかという恐怖がありました。

エテリ・ゲオルギエヴナは"落ち着きなさい"と言いました。私が泣いていたからです。練習のセッションが終わってからロッカールームで、エテリ・ゲオルギエヴナは言いました。

"貴方より年下の子たちと氷上へ行かないのなら、出て行きなさい。"

そして私は"出て行きます"と言いました。私は荷物をまとめて、トレーニングキャンプから去りました。」

 

終。

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コメントをまとめたようなブログポストでしたので、ちょっといつ頃の記事なのか、同じ記事なのかは分かりません。

ただ、トップレベルの選手が多いと学ぶ事が多い反面、選手のストレスはすごいんだなと、改めて感じました。

エテリコーチが言った言葉は、厳しいけれどコーチとしては間違ってないと思いますし、コーチはコーチで、母親ではないので、スケーターがどんなに若くても良くない態度は叱るべきだと思います。怒鳴り散らすとか、殴るとかは論外ですけど、エテリコーチは言い聞かせていたと思うので…。

ただ、思春期の子どもが、自分自身が変化していく中で、それまで出来ていた事が何かタイミングが合わなくなる。そして気づいたらもっと若い有望なスケーターがいた。この前までただの小さな女の子だったはずの子どもが。そして、コーチ達の彼女への指導が明らかに変わってきた…。

その環境にしっかり対応できる子どもがどれだけいるのか、とも思います。自分ならそこで感情を抑えて前向きに練習に取り組めるだろうか、14、5歳で?

と考えますと、本当に辛かっただろうなと感じます。またどんなに若い年齢でも、どんな壁があっても乗り越えて行ける子が、将来チャンピオンになれるのかも、なんて思ってしまいました‥。

 

ただ、やはり相性は絶対にありますから、以前の拠点は合わなかったけど、移籍してから良くなる選手も沢山います。その裏側には当然、円満な移籍と、揉める移籍とあると思います。それはどこの国でもきっと。そして選手として長く成功が続かなかったからと言って、彼女達がただ精神的に弱かったとは思わないです。少なくとも、競技で素晴らしい成績は残していて、これからの人生はもっと長いわけですから。

 

パネンコワ選手が今後どうするかは分かりませんが、彼女はまだ本当に若い。もし怪我があれば治してほしいし、スケーティングの仕事を続ける道をどこかで見つけるかもしれません。

明るいニュースが聞ければ、と願います。

 

「お菓子の事をコーチがからかう」という話は、私なら確かにそれは嫌だなと思いました…。ただ、アメリカの指導でも、昔(今もコーチによってはあるかもしれないけど)は、練習で選手がジャンプで失敗すると、わざと指導者が"からかいのようなヤジを飛ばす"事があった、とダニエル・ホランダーさんが以前インタビューで語っていました。すると生徒は目に涙をいっぱい溜めていた、自分はそんな指導者になりたくない、というような話でした。

時代と共に少しずつ変わってきていると思いますが、酷い言葉をわざと言って鼓舞させるというのは、合わない人にはトコトン合わないでしょう。海外はコーチを割と変えますが、そのやり取りをするのが世界トップレベルでも子どもとその親だったりすると、結構トラブルが起きそうですね…。かといって、何か仲介するシステムがあっても人間同士だから、やはり何かしらモヤモヤは残るでしょう…。どこの世界でも人間関係は難しいですね…。