ブライアン・ジュベール:コーチになるよりも、スケートを滑る方がずっと気楽だ。

ブライアン・ジュベールさんのインタビューです。

ついこの前まで選手だったのに、なんだか懐かしささえ…皆さん、新しい場所で頑張っていたり新しい挑戦をしていますね。

パワーをもらえる感じがしました。

この記事が英訳されて投稿されたのは6/6です。

ロシアの雑誌のインタビューのようです。

 

ロシア語→英語→日本語です。

I→質問者

B→ブライアン・ジュベールさん

 

https://fs-gossips.com/brian-joubert-its-much-easier-to-skate-than-to-be-a-coach/

 

 

ブライアン・ジュベール:彼のフィギュアスケート学校とコーチになる事についてのインタビュー。】

 

I:ブライアン、貴方のポワチエにある学校について教えて下さい。コーチの仕事はどんな感じですか?

 

B:今僕の学校には異なる年齢とレベルの、100人の生徒と5人のコーチがいます。数人は若い子ども達と作業をしていて、他は年上の子達と作業しています。毎日、僕の2番目のコーチのコーネリア・パシエルが練習に来ます。僕がティーンエイジャーの頃からのコーチです。僕達は良いチームです。

 

I:どれくらいの貴方の生徒が国際大会に出場していますか?

 

B:15人くらいだと思います。

 

I:全員と旅していますか?

 

B:いいえ。僕はアダム・シァオ・ヒム・ファと一緒にいる必要があります。もし誰かが国際大会に行くなら、アダムはポワチエに残って練習します。それなら、僕はポワチエで彼と一緒にいる必要があります。彼は僕のメインの生徒です。それにフランスのフィギュアスケート連盟は、僕が彼から離れて、1人で練習させるのを望みません。

 

I:男子シングルスケーティングについて話しましょう。貴方の意見では、何故、丁重なスタイルが筋骨隆々の野性的なスタイルに置き換わったと思いますか?貴方やエルヴィス・ストイコ、アレクセイ・ヤグディンエフゲニー・プルシェンコが見せてきたスタイルです。

 

B:僕は、氷上で男性が強いヒーローのイメージを創り上げるのが好きです。僕自身はそういったスタイルを楽しんでいました。しかし、以前の方がそのスタイルで滑るのが、今よりも簡単だったと思います。

何故なら、今アスリート達はプログラムの中に多くの数のステップやトランジションを含めなければいけないからです。良いPCSを得るために、それらを音楽と共にやります。それがスタイルの変化の理由だと思います。

 

I:それですね。ルールがスタイルの変化に影響した?

 

B:はい。皆が同じ事をやります。同じステップ、同じスピン。旧採点システムでは、僕達は創造的なステップをプログラムに組み込む事が出来ました。僕達が見せたいイメージを持つヒーローのキャラクターを、表現する事が出来ました。

多分、次世代は違うでしょう。現在のスタイルは、多くの得点を可能な限り稼ぐために修正させています。でも、選手達がやっている事は最高です。彼らは、僕達がやっていたよりも4回転を跳びます。そうそう、彼らの身体も変わりました。皆がとてもスリムです!

 

I:貴方の時代は、男子シングルスケーティングとは、フィギュアスケートにおける複雑さの先駆者でした。今日では先駆者は女子のスケーティングです。これをアスリートとして、ローレン・ルカヴェリエのコーチとして、どう思いますか?

 

B:ロシアの少女達には、彼女達の4回転に感銘を受けます。特に4回転ルッツはすごく簡単に見えます!でも彼女達はまだとても若い。彼女達の身体が変わる時に、大変になっていくでしょう。ただどんな場合でも、僕達にとってロシアと日本の少女達と競うのは、とても難しい事です。

フランスでは氷上で十分に時間が取れないと思います。それから僕達には十分な忍耐力がありません。フランス人というのは疲れる事が好きではないです。僕達は一生懸命に働く事が好きではないです。勝つために、僕達は考え方を変えなけれならないのです。ロシア人や日本人に似るように変わらなければ。例えばローレンです。毎日、彼女自身の気持ちを高めなければならないです。

僕が思うに、ロシアでは巨大なチームワークがあり、そのレベルがただただ素晴らしいのです。彼らにはとても高いレベルの競争相手がいます。このレベルで出会う事はない選手達で、とても早く完成されていきます。

フランスでは、全てが違います。もし普通に働いたら、貴方にとってのモードに快適でしょう。ずっと同じレベルにいます。それで、全てがOKなんです。貴方がいる所に残り続けるのです。

 

I:貴方の意見では、ローレンが女子シングルスケーティングで競争的になるには、何に集中するべきでしょうか?

 

B:まず初めに、もっと3回転ルッツ-3回転トゥループのコンビネーションに取り組むべきです。それから彼女はトリプルアクセルを見せるべきです。彼女がダブルアクセルをやる時、トリプルへの蓄えがあるのは明らかです。でも時間がかかります。彼女には女性的な良いスケーティングがあります。ですから、彼女はただ練習しないといけないです。

 

I:ローレンの演技の間、貴方はとても緊張していました。頭を押さえたりとか、手袋をギュッと握ったりしていて。貴方の生徒が滑る時は、いつも凄く緊張しますか?

 

B:はい。コーチでいる事はとても難しいです。何故ならコーチが氷上で起きている事をコントロールしないからです。それぞれの要素で、コーチは恐れています。何故なら何も出来ませんから。ただ見ている事しか出来ません。僕はローレンの事がとても心配でした。長い間

、彼女を知っていますから。各試合で良い演技をする事が、彼女にとってとても重要な事だと知っています。だからこそ、僕は各要素でジャンプをするんです。僕は筋肉を痛めてしまいます。

 

I:自分で滑る方が簡単ですか?

 

B:ああ本当に、そうです!人がスケートを滑る時は、どう感じているのかが分かります。多分、貴方があまり準備が整っていない時には、それでも人は心の中で、ただ戦わないといけない事を知っています。それだけです。

 

I:貴方の昔のプログラムの音楽を聞いた時は、どう感じます?

 

B:僕が使った音楽を聞くのは好きです。懐かしい思い出や、喜ばしい思いが出てきます。それぞれの僕の大好きなプログラムは、楽しんで滑っていました。だからその音楽を聞くと、プログラムを思い出します。

僕の生徒達は、自分達でプログラムを選びます。でも、もし彼らが酷い音楽を持ってきたら、僕は彼らを思い留まらせます。一緒に仕事をしている振付師と、出来るだけ彼らを助けます。彼らにアドバイスをします。

 

I:4回転の話題で、最近のジャッジングシステムの新制度、"+5/-5"ですが、これについてどう思いますか?これは、クリーンに滑る目的のために、皆が4回転ジャンプを跳ぶのを止めるような状況を引き起こす事にならないでしょうか?

 

B:はい。僕もまた、これは4回転を何度も跳べないアスリート達に競う機会を与えるために行われたと思います。

 

I:良い事ですか、それとも悪い事でしょうか?

 

B:僕は良いと思います。何故ならもし貴方がとても良い3回転を跳ぶなら、貴方は"+5"を獲得します。貴方の総合力が、ミスをした4回転よりも高くなるんです。もし貴方が良い4回転を跳ぶなら、それもまた審判から"+5"を獲得します。でも、審判達が快く"+5"をスケーターに与える所を、僕はまだ見ていないです。

 

 

終。