【アーカイブ】カナダCBC Olympicsさんの国別対抗戦と、2018-2019総括。
2018-2019国別対抗戦後の、カナダ放送席の皆さんのFacebook Liveがあり、それを訳したものをこちらのブログにも載せたいと思います。
この総括の場合は、フィギュアスケートの内側からの意見というか、実際にトップスケーターの方、トップレベルのコーチ、そして長年フィギュアスケートに関わるメディアの方のトークで、かなり濃い内容です。
元々がネットライブだったので、その時に書かれたファンのコメントを拾いながらトークが進みます。
PJ→PJ クォンさん
C→キャロル・レーンさん
K→カート・ブラウニングさん
https://www.facebook.com/CBCOlympics/videos/1232220446981032/
PJ:素晴らしい大会が2つ行われました。私にとってはシンクロの世界選手権、この二人にとっては国別対抗戦。
K:シーズン最後で、すごく楽しい大会だね。男子選手が少し技術を落としていたけど、でも…ワォ!すごく楽しめたね、良かったよ。
C:皆ショートよりも良い演技を(フリーで)できたわね。ショートはあらら、て雰囲気の選手も、「よし、やるぞ!」って感じで。
PJ:はい、ごめんなさいね。シンクロほど良くはなかったですよ!なんてね。
【ファンからの質問】
チェン、宇野、羽生が今の明らかなトップ3です。ジョウは技術は良いけれどプログラムにそれほど入り込んでいない。上位3選手とヴィンセントにどんな選曲を次のシーズンは提案しますか?
PJ:悪いけど、私は貴方の意見と真逆ですね。ヴィンセントの今シーズンのプログラムが大好きなんです!カートに技術の事はお任せしますね。
それと宇野昌磨、貴方からはもっと(違ったものが)見たい。さぁ、言っちゃったわ。
K:ちょっと言い換えてもいいかな…PJ、貴方は彼の何かしらの変化を見たいと思ってる。
PJ:変化。そう、多分…変化ですね。
K:何故って昌磨は本当に…見せてくれるんだよ。情熱、膝、音楽性、激しさ…そして彼は競技者だ。
彼は絶対にガッカリさせない。後退する事がないんだ。常に前進する。そして戦いを求める。そこが大好きなんだ。
でももし試合で4回転を4回も5回もしなきゃいけない時は、技術をしっかりとこなす必要がある。だから、もし昌磨がこの課題をやり続けるなら、4回転を4本跳ばないといけない。それは、やらないといけない事なんだ。
分からないけど、今まで起きた事を見てきて、PJが感じた事も分かるよ。今までの事を好意的に見られないと思ったと、僕は予想するけど…それで何かを変える事は、時々は良い方向へ繋がる。だけど…
(昌磨くんの月光の映像が流れる)
PJ:これは彼の戦い方なんですよ。昌磨は私にとって、フランスのアイスダンサーです。
(K:見て!4回転フリップ!)
C:(フランスのダンサーという意見に)全く同意するわ。
K:僕も同意するしかないね。
PJ:それこそ彼が試合でやらなければいけない事です。私は彼が素晴らしいと思いますよ。でも多様性を好む私としては個人的に、もう少し何か見たいと求めてしまいますね。
PJ:ヴィンセント・ジョウだけど、技術の事を聞かせて。
C:彼はシーズンの始まりから芸術性や音楽性がすごく良くなってたわ。ものすごく伸びたのよ。
K:僕は少しヴィンセントの事で、あるストーリーを話したい。彼はルッツ等の回転不足で行き詰まってるようなところがあった。そこで誰かが、スケート界の全てが、「君のジャンプは不十分だ」と言い出すと、それを信じ始める。
彼は素晴らしいスケーターだし全てのジャンプが跳べる。彼はすごく成功した道を来ていた。表彰台も見える所まで。
そこで、世界から「いや、君には出来ないよ」「我々は君のジャンプを減点する」と言われてしまうんだ。ヴィンセントは「僕はジャンプが出来ますよ!見てください!」となる。彼は気持ちが挫けただろう。でもそれは最近の事で、ずっと前からじゃない。最近の事なんだ。
でもどういう訳か彼は今シーズン良くなってきた。彼はカナダでローリー・ニコルと仕事をしたんだ。ローリーは僕をリンクに招待してくれて、僕も一緒に彼と数日間氷上で仕事をした。そこではすごくクールな事が起きたんだよ。彼はその時に何か見つけて…彼はスケーターになる事を心得たんだ。ただのジャンパーではなく。彼には何か変化の始まりだったと思う。それは誰にも分からない事だけど、でもその事はヴィンセントに変革をもたらしたと思うよ。そして彼は回転不足を取られなくなってきた。
ローリーと僕と、皆がジャンプの本当に最後のミリ秒の修正に取り組んだんだ。回りきること、得点を全て取る事、回転不足を取られ無いようにする事、そして自分を解放して、悪い癖をやめさせる事だ。
PJ:回転不足は本当にもったいない。
K:そうなんだ。本当に点数を下げてしまう。今年も何度か試合であったね。
それで僕は、「悪いジャンプをやろう」と言ったんだ。悪いジャンプっていうのは、つまり半回転の事。前向きから足に乗って、後方へ向かう、それだけ。彼はその少し誤魔化した半回転のジャンプから始まって降りてくる。以前は4回転や3Aでよく回転不足を取られていたけど、今はもう取られなくなった。本当に着氷のほんの少しだけの事なんだ。
そして回転不足を取り除く事ができたら、手を上げたりした!回転不足を修正したら、彼はどういう訳か音楽に入り込めるようになった。観客も引き込んで。
人々は彼はまだトップに届いてないと思うかもしれない。そしてその通りだ。でもネイサンもどこからか始まりがあった。昌磨にもどこかから始まりがあった。ユヅにも始まりがあった。だから今大会はヴィンセントにとって何かの始まりになる。
K:だからこそ来シーズンはとても面白い道程になると思うよ。音楽も大切だ。
来シーズンに彼がどんな曲を選ぶか分からないけど、彼はとても理論的な人だ。何を選んでも、彼は「とても重要」だと徹底して考えないといけない。彼が信じられるもので。筋の通っていないものはダメだ。
C:そうでなければ、確実に信頼を得られないわ。
PJ:たくさんの美しく力強い音楽がありますね。そこが昌磨が上手くやっていると思う点ですよ。彼は戦闘態勢の中に居て、音楽がとても良い。私はそれが大好きなんです。
K:昌磨は音楽を生み出していると感じるんだ。物凄く張り詰めていて。時々スケーター達は音楽と一緒に動いているって感じだけど、彼の場合は奏でている感じだ。
PJ:彼は音楽の一部ですね。
C:もう1つ私が思う事は、毎年スケーター達がプログラムをやるたびに、「西洋のものの方が好きだとか、或いは東洋のものの方がいい」だとか…。
私たちが「何か変えるべきだ」とか「違うものが見たい」とか、言うのは簡単なのよ。けれど現実は、「魔法のような(相性の合った)曲」を見つける事って、本当に難しいの!
もしスケーター達がその「魔法の曲」を見つけた時、彼らは皆その曲ばかりを使うのよ。「これが今までで最高のものだから」という風にね。他の誰でもない、貴方(カートさん)もそうでしょ。
基本的な事は、皆さん、何を選んでもいいから、おやりなさい。それだけを覚えておいて!ただ前進あるのみですよ。
PJ:この意見を最初に聞いた方が良かったですね。
K:(笑いながら)それはもう…全くもって極めて、それは真実ですね…。
C:そうよ!
【ファンからの意見】
昌磨の着氷の膝は最高です。私は彼のジャンプのまとめ方が大好きです。他の選手よりも腕を使っているから。
PJ:これはジャンプへ入る時の腕の動きと、ヴィンセントのように手を挙げたりする事と対抗してる感じですね。
K:腕をよく使っている…着氷でという意味かな?
僕は昌磨よりも他のスケーターの方が良いなと思う点がある。それは、昌磨は3回転や4回転の時に着氷で元の来た方向を向いてしまうんだよ。そこから修正する。彼はそれを美しくやるんですよ。でも僕にとっては、それは純粋ではないんだ。色々なジャンプで起きる。
時々彼は着氷を守るための時間が沢山あるんだ。それは正しい膝(の動き)だと思わない。膝が曲がりすぎる。3Loでさえ見える。元の方を向いてしまって、戻す。
とても綺麗に行うけど、純粋主義な僕としては、やっぱり身体を真っ直ぐに起こして…まぁでも、もしかしたら僕は伝統にこだわってるのかも。
(試合の映像を見ながら)
PJ:ねぇねぇ!会場が埋まってるね!
C:日本の観客はいつも素晴らしいわ。
K:日本人スケーターがそうさせているよ。梨花が3Aに行く時とか…すっごくクールだ。
PJ:さっきの昌磨の意見のファンから返事が。「いえ、昌磨が着氷した時です」と。
カートが話していた事ですね。
K:僕がさっき話した通り、(着氷の腕の動きを)昌磨は綺麗にやるよ。酷いとか、そういう事はない。でもそれは、自然な身体の動きじゃない。珍しいんだ。何故なら昌磨にしか見られない事だから。でも僕はスケーターだから分かるけど、やはりもう少し(上半身が)正方形になるようにもってくる方がいい。まぁ、これは僕個人の意見だよ。
PJ:大丈夫ですよ。
PJ:ファンからの質問に行きたいけど、これは私も話したい話題です。フランスのパパダキス、シセロン組は事実としてRD、FD、総合でも世界最高点を出しました。この国別対抗戦ではRDだけは違いましたが。そこで、
「キャロル、今大会のアイスダンスの採点や結果をどう思いますか?」
C:(苦笑)
PJ:(パパシゼには)来シーズンはもう少し違うものが見たいと思いますね。
C:アイスダンスの採点に関して話すのは、とても難しいのよ。一般的にはね。私にとっては、世界トップ10に入るチームは、全てのチームが非常に優れています。
そこで、どのチームがより良かったのか、どう決めるのか…要素が分けてある訳ではないので…つまり、ジャッジパネルをどう決めるのか、本当にそこが要となるものです。もし全て(選手の技術)がイコールだったら、もう潰れてしまうわね。
そして、彼らはこの演技をやったんです。審判は彼らの実行したもの全てを受け入れたように見えますね。何もおかしな事はないわよ、本当に美しいスケーティングでしたから。
K:彼らが上に登って来たのが、物凄く急だった事を認めないといけない。本当にグッと上がったんだ。
PJ:その通り。13位から1位ですね。
K:彼らは若いし、そんなの関係なくやってる。素晴らしい相性、魔法のようなものだよ。良いスケーターだ。
ただ、スポーツでは心をくじかれる事がある。皆さんも時々感じる事でしょうが、あるチームがある場所に固定されていて、いつも天井にガツンとぶつかってしまうんだ。
その時に、自分たちは上にいるスケーターたちより優れていると感じたり、もっと良いものを持ってるのに、と感じたりする。
その場合、ガラスの天井をぶち破る事は、とても難しいんだ。
C:とても、とても難しいわ。
K:それがこのスポーツにおける挫折感だ。ただ、審判はよくやってると思うよ。
C:そうね。もし違うように採点したら、また違ったようにもなったでしょう。
K:異なる2つの素晴らしいものを比べているようなものだからね。その2つは入れ替わったりしないし。
C:その通りよ。この日のこの時の審判は、この時の採点をしたのよ。
別の日に別の審判が配置されたら、少し違うものになったかもしれないわ。フランスチームを審判が勝たせようとしたかどうかというのは、私はそうは思わない。どの審査員も同じように見ているから。
完全に異なった考えを持った誰かがやって来るまで、「変更しなさい」という指示はないでしょう。
K:良い質問だったね。
PJ:このフランスチームの今のプログラムだと138点くらいで、それが彼らの技術の最高点を取った時の可能な点数ですね、確か。
もしこの試合において言うなら、その通りのものだったんです。選手たちは、持っているもの全てを使わないと。そしたら最高の結果が返ってきます。
賢く戦う事です。それが先シーズンのザキトワに思った事ですよ。バランスの問題はあったけど、あれは戦うためのプログラムだったんです。
K:だからこそジャンプを全て後半に跳んだ。
PJ:そう。今年は変わったけれど。
ガブリエラとギヨームについて思う事は、私は彼らの技術全てに満点をつけますよ。彼らの実施した技術は他のスケーターたちよりも殆ど全て優れていました。彼らは成熟して、お互いに繋がりあっていて、その繋がりが確信的なものになって、より良くなってきました。
K:もしこういったスポーツに身を置くなら、修正する力を持った方がいい。若いスケーターたちに良く言う事なんだけど、スケートっていうのは現実世界でやっていく準備も出来るようになるんだ。現実世界は公平なものかな?
C:いいえ、全く。
K:もし完璧な演技をしたとしても、例えアイスホッケーでも、審判がいる。試合に行って、自分に出来る最高のプレーをして、それでも上手く運ばない事があったら…そしたら、もっと強くなるんだ。そしてまた別の方法を見つける。沢山の素晴らしいストーリーがあるんだ。人々が別の何か違ったものを見つけていく。
C:そうね。だからこそ私はケイトリンとアンドリューの取った戦略が気に入っているの。彼らはテッサとスコットとショーに出て、毎日お客さんの前で滑った。彼らは毎日毎日多くの練習をしようと思えばできたのに。でも、それでも今回のような結果を得たわ。同じ順位よ。
実施するもの全てがうまく行く補償なんてどこにも無いわ。今大会の演技はおそらく今シーズンで最高の出来だった。イタリアのチームにRDでは負けたけれど、フリーでは抑えた。イタリアチームはそこまでのインパクトはなかったわ。
K:彼らはとても成熟してきた。人としてもチームとしても、彼らがどんな人物なのか、すごく良く分かるようになった。
C:本当に美しい演技よ。トップの2チームほどではなかったかもしれないけれど…
(カートさんが納得いかない様子で首を傾げる)
C:私ならこの演技をトップ2チームと同じくらいに評価するわ。
審判席に座らなければ分からない事といえば、ここで1つ大切な事があるんだけど、2012年ニースの世界選手権で、バーチュ、モイヤーとデイビス、ホワイトがいた。私は上の方の席に座っていた。私はデイビス、ホワイトがその日の最高の演技をしたと思った。けれど、バーチュ、モイヤーが勝ったわ。
そこで思ったのが、審判がどれだけ近い所にいるか、という事よ。その演技に対してね。
K:見方ですね。
C:見方よ。もしテッサとスコットが今まさに目の前にいる審判にとってインパクトがよりあったのだとしたら、(採点に)欠陥は無いという事よ。
とても難しい事なんです。私が最初に話したように、要素を分けたりしないから。皆が良いツイヅルをやるし、皆が良いリフトをやるのよ。
K:そうだね。要素を分ける事はくだらないよ。
C:その通りよ。とても大変だわ。
【ファンからの意見】
メダルは取れなくても、素晴らしいアイスダンサーは沢山います。ウィーバー、ポジェが9年連続でトップ5にいる事をどう思いますか?(彼らの大ファンから)
C:まさに!同意するわ。他の9人の選手たちを遠ざけたり、別の試合の日を作ったり、そういう事は出来ないのよ。
K:例えば人々はこうも言う事が出来るよ。
「試合ではフランスチームとネイサン・チェンのスケートだけにするべきだ」って。それはどんな試合になるだろうか?他の競技者がいないとしたら。
良いコメントだよ!例えば僕の母にとって、僕が獲得したメダルの中で一番大好きなものは銀メダルなんだ。金じゃないんだよ。何故ならそのメダルを取るために本当に頑張ったからね。
PJ:もう少し良いコメントがありますよ。
このファンの方が言うには、「カート、貴方はたとえスケートの試合に出ていなくても、見てるだけで楽しい」って。
K:僕の背中は違うと言ってるみたいだよ。(長い間の解説で椅子に座っていて、疲れているらしい(笑))
でもありがとう。例え試合に出ていなくても、こうやって参加している事が嬉しいんだ。スケートを愛してるし、僕はスポーツが本当に好きだ。
2日くらい前にブレディー・テネルに初めて会ったんだ。例えば挨拶や握手を交わすだけだとしても、やっぱり楽しいよ。僕は試合で戦う事が大好きだったんだ!すごく興奮するしね。でもこうしてお話をする事も好きだよ。
【ファンからの質問】
キーガンが4回転アクセルを練習していました。動画の中で彼はすごい勢いで飛んでいきましたが、この4回転は必要ですか?長期で見て身体への影響は?
PJ:どんなスポーツでも長期的なものが必要だと思います。それだけが今はただ言える事では。
K:PCのデスクワークが身体の長期的な見方をどうこう出来る?僕はただ人間の身体の状態がとにかくより早く早く動けるようになっていると思う。
僕達は限界を作る事が出来る。僕はそれでもいいと思っているよ。例えば4回転は4回まで、となっても誰が一番のスケーターかは分かるんだ。どの4回転をやるか、気をつけて選ばないといけないけどね。
僕はこの事をジョークでエルビス・ストイコに言ったことがあるんだけど、
彼からは「ブラウニング!違うよ!限界なんて無いんだ。人々に限界を作ってはいけないよ」と言われてしまったよ。
それから、我々はコーチや両親、それと色々な理論だとかと共にやらなければいけない。素晴らしいスケーターがいたとして、何か限界を超えたものを欲していたとする。他の人がやっている事を超えたがっていたとする。そしたら、土台を作る事をやらせるんだ。
ネイサン・チェンは怪我をしない。それは土台がとても強いからだ。
C:私がもう1つ思うのは、最近のトレーニングシステムは、とても技術的に高いわ。スケーター達も、コーチも知っている。色々なサポートをする人々も皆知っているのよ。スケーターがやる色々な事の衝撃がどれほどのものかをね。
身体は常に研究方法や様々な事に取り組む事で、回復しなければいけないわ。そして衝撃を出来るだけ小さくする事もね。
PJ:ちょっとナム・ニューエンの話をしましょう。
K:僕はセミナーで子どもたちに言ってるんだけど、君たちはスケートを楽しむためにやっていいんだ。ナムは今シーズン、またスケートの楽しみを見つけたと思う。色々な事を責任をもって取り組んだ。トレーニングやスケジュールの組立、痛みとも向き合って。すごく成熟してきたし、スケートへの愛をまた見つけたんだ。
PJ:私はナムと世界選手権の裏側でも会ったけど、本当に謙虚ですよ。彼とキーガンはとてもいい友人ですね。私はキーガンとの事をブログに「ブロマンス」って書いたんですけど、その友情も成功へと繋がってると思います。アレイン・シャルトランも現れて3人で抱き合ってる写真もあるんですよ。とても美しいんです。
PJ:次にちょっと不思議な質問がきたから、それを。見た感じの文字は理解出来るんですけど、意味がよく分からないので。
【ファンからの質問】
皆さんアイススケートについて話してますね。私は今シーズンずっと、叙情的なダイスケのケーキの思い出を少しでもいいからと探していました。すでにアスレチックな時代が始まったのでしょうか?
PJ:これはどういう意味でしょう。
K:あぁ、それはきっと…ジャンプのスポーツ熱にあまりにも寄りすぎて、そこに責務を置きすぎているんじゃないかって事かな。
僕はそうは思わない。何故なら以前には、僕達に追いつこうとする、4回転が跳べる選手がいた。4回転を簡単に、美しく跳べる選手たちだ。でも彼らはトップまで行くことは出来なかった。
この選手たちは大抵の場合、しばしば鎮圧されてしまうものだよ。例えば…羽生結弦のような選手にね。彼のように、魔法を持った選手だ。ブレードに炎の煌めきがある。太陽のように登場するんだ。それから貴方の大好きなスケーター…ロシアのチャンピオンの。
C:プルシェンコよ!
K:ああ、ありがとう。思い出せなかった(笑)
彼たちのようなスケーターが氷上に立って、音楽が始まるのを待っていると、僕はやっている事を全て置いて、見てしまうんだ。見なきゃって思うんだよ。
それもショーの一部分だ。僕は芸術を失ったとは思わないよ。本当に思わない。
ほんの少し、4回転の点数が持ってるパワーを下げた事が、ちょっと助けているかな。
このスポーツは本当に素晴らしいんだよ。どうなるか誰も分からない。だってほら…ジェフリー・バトルさ。ジェフリー・バトルは4回転を跳ばずに世界チャンピオンになったでしょう。
C:1つだけISUがやってきた事に関して言うと、練習を通して思うのは、もう少し(ルールを)定着させて欲しい。(ルールによって)やっている事を止めてしまうのよ。毎年変わるものだから、今は6度まで4回転を飛べますよ、今は4度だけですよ、そんな感じで。何度も何度も変わるの!
選手たちはしっかりとルールについて調べる事が出来ない。全部の事を、きちんと理解する機会が誰にもないのよ。何故なら、すぐにまた大きなルール変更があるから。
「変化」は良い事よ。でも、それは5分事に起きるべきではないわ。
PJ:良い質問でしたね。
PJ:では最後に、今シーズンの一番のお気に入りのプログラムは?
K:PJと同じだよ。ヴィンセントだ。それから、タイトルなんだっけ、
「Scary Starry Night」?
PJ:「Starry Starry Night」
K:(笑)
ありがとう。そのプログラムが大好きだよ。
C:私は個人的なお気に入りは、演技のやり方として、エリザベータ・トゥルシンバエワは楽しめたわ。
K:興味深いですね。4回転の子。
C:そう、初めて4回転を決めたわね。私たちは彼女を、結構長い期間見ているでしょう。彼女の今シーズンのスケーティングの成熟とか、演技の取り組み、それらが全て調整されていたわ。彼女はコーチを変えて色々な事を通して、今全てが定着したのよ。
あのような演技をやり切ったの。彼女が既に出来ると我々も分かっていた事、それが出来たのよ。そして報われたわ。それは本当に凄い事よ。
PJ:私たちにとっての報いは、貴方たち視聴者と共に出来た事ですよ。この後もビデオを見たりコメントを書いたりして下さいね。
それでは、また。
K:僕は髭を剃らなきゃ。
C:さようなら!