どのようにしてグレイシー・ゴールドはフィラデルフィアへ来たのか。競技復帰への考え。

nbcスポーツさんに、グレイシー・ゴールド選手のインタビューがありましたので、訳してみました。胸が痛くなりましたが、とても重要なインタビューではないかなと思いました。

 

他の媒体でもゴールド選手のインタビューがあり、おそらく同じ時期のものです。そちらは次の更新で書こうと思います。

 

https://olympics.nbcsports.com/2019/05/15/how-gracie-gold-landed-in-philadelphia-thoughts-competitive-return/

 

【どのようにしてグレイシー・ゴールドはフィラデルフィアへ来たのか。競技復帰への考え。】

 

グレイシー・ゴールドの説明によると、2018年米国ナショナルに参加していた間というのは、ブラインドデートを仕組まれた感じだったそうだ。

 

「私は観客席にいて、ただ見ていました。苦しかったです」

と、自身の鬱や不安、そして摂食障害の治療のために五輪シーズンに休みを取ったゴールドは語った。

 

ゴールドは女子ジュニアのフリーを、舞台裏から見る事に招かれた。そこは、選手たちが演技後にコーチに会う場所だ。

 

「彼らは恐らく、私が重要な人だと感じさせようとしていました。何故なら、私は社会不安障害の状態を抱えていましたから。」

ゴールドはその年のスケートイベントにおいて、初めて公の場に登場する事となった。「あの時に私に起こった事というのは、後から思えば、用意されていたものでした。」

 

舞台裏のグループは、ゴールドに電話番号の交換をする事を説得した。元世界ジュニアメダリストで、コーチになったフランス人のヴィンセント・レステンコートだ。ゴールドは自分自身で、自分のコーチをやってみようと、少し始めた所だった。レステンコートは、彼のリンクで一週間ほど仕事をしてみないか、と提案した。

 

「私は、ただ一週間どこかへ飛んで行って、お金を稼いで、とにかく世の中へと出ていくつもりでいました。」とゴールドは話した。

「忘れないで。私はかなり長い間、泥臭く落ち込んでいたんですから。」

 

しかし彼女がアストンのアイスワークに着いた時、別のグループが、アリゾナから場所を移したらどうかと説得してきた。コーチはせずに、またスケートを始めるために。

 

「もし誰かが私を見たら、何の冗談かと思ったでしょう。誰も私の事を、'わぁ、貴方にはまだ多くのポテンシャルがありますね'  という風には見ませんでした。私は茶色のボブカットにしていて、鼻にピアスをしていたんです。」

 

「私はまるで、恐らく可能性は無いな、という感じでした。そして彼らは、' でも、私は挑戦した、と言いたくはないの?' という感じでした。」

 

ゴールドは最後の最後に、ショーに参加してお金を稼ぐためには、スケートが出来る体型になるべきだと、説得された。

 

「私にとっては、また別のチャンスにイエスと答える事は、めちゃくちゃ簡単な事でした」とゴールドは言った。彼女はアリゾナへ飛んで帰って荷物をまとめ、2週間後にはペンシルバニア州にいた。

 

彼女の新しい生徒は、3歳から大人へと及んだ。またゴールドはレステンコートの元でトレーニングも始めた。

 

「彼らは、まるで私が脆弱なもののように扱っていました。また、私のどこかの時点で燃え尽きてしまうのでは、と。でも、起こった事を後悔しているよりも、ゆったり安心できるほうがいいです。」

 

ゴールドの2018-2019シーズンで唯一の試合は、グランプリシリーズのロシア大会、ロステレコムカップだった。彼女はショートで3フリップの転倒とアクセルが抜けてしまった事から、10人のスケーターの中で10位という順位だった。そしてフリーの前に、最終的に棄権をした。

 

「目標は、とにかく表に出ていって、勇敢であるように努める事でした。」当時は、彼女はメディアにそう話した。

 

彼女は2019年の米国ナショナルには出場しなかった。その代わり、彼女は同じ週のニューヨークタイムズのインタビューに出て、詳細を語った。ゴールドは、今年の夏や秋の試合に出る事を除外していないと話した。

 

「私達は全ての、どんな細かい小さな事もチェックしています。私達は、今起きている事を、どう捉えているのか?それから、いや、私達はもっと取り組む必要がある、となるのです。」

 

この談話は2月に行われた。もっとも、似たようなゴールドとのインタビューを数日前に行なった、という事もあるのだが。

 

「私達は、私達が準備が出来たとき、もう一度試合に出よう、という状態です。」と彼女は話した。加えて、「沢山の私自身の問題があります。私はいくつかの3回転ジャンプを含むプログラムで試合に出られると思っています。」

 

まず初めに、ゴールドの2018-2019シーズンの最終的なまとめを進めていこう。チームは、同時に全ての事を直そうとした。ジャンプ、スピン、基本的な技術。それは彼女をすり切れるほど疲れさせる事となった。現在は身体的に適応させる事と、競技能力に集中している。

 

「それが、私達がやり始めた事です。フィギュアスケートの体型だけではなく。競技に適した体型になった時には、人はアイススケートに出て行く時に恥ずかしさを減らす事が出来ます。それに、アイススケートをもっとやる事が出来ます。それから、私達はもっとジャンプが跳べるし、スピンも出来て、もっと練習が出来ます。そうなったら、私達は試合に出る事が出来るのです。」とゴールドは語った。

 

終。