ジェイムス、シプレの2018-2019シーズン後インタビュー。

https://www.goldenskate.com/2019/05/setbacks-not-a-problem-for-frances-james-and-cipres/

 

Golden Skateさんのページに、ジェイムス、シプレ組のインタビューが載っていたので、訳してみました。

 

【後退は、ジェイムス、シプレ組には問題ではない】

フランスのヴァネッサ・ジェイムス、モーガン・シプレ組は終了したシーズンで、次から次へと成功したスケートを披露した。フランスのペアとして初めてフィギュアスケートのグランプリファイナルのチャンピオンとなり、87年間の中で初めてのフランス代表の欧州選手権のタイトルを獲得した。このペアは、世界選手権以外の全ての試合で優勝した。

ジェイムスはショートプログラムの6分間練習で、イタリアのマッテオ・ガリーゼと衝突した。その衝突により明らかに痛みを負い、混乱していた。ショートプログラムのミスの後、欧州チャンピオンであり1番の優勝候補だった彼らは、7位となった。力強いフリーの演技で、総合順位を5位に引き上げた。

 

「私達はとても良いシーズンを送ったと感じました。何故なら、これほど良い結果を得た事は無かったからです。」とシプレは話した。

「素晴らしかったです!僕は世界選手権の演技が出来て、とても幸せです。ロングプログラムは殆どミスなく出来ました。気持ちは難しいものがありました。でも全体的には、僕達がやり遂げた事はとても幸せです。」

 

アクシデントもあり、埼玉で表彰台に届かなかった事は後退になるが、その一方で、このチームはより力強くなり歴史的なカムバックをした。

 

「あの世界選手権のアクシデントはショックでした。でも私達はキャリアの中で何度もそういう事がありました。」とジェイムスは語った。

「私達はショートプログラムのツイストで転倒しました、上海での事です。最後のリフトも、落ちてしまって…つまり、私達のキャリアの中で、多くの事が起きたのです。そういう経験がある事、何か同じような事が起きた後には、毎年さらに強くなって戻ってくるのだと理解する事、そういう事は私達に向上心を与えます。"OK、私達は勝てなかった。それはつまり、次に私達はまた戻ってきて、更に強くなるという事でしょう"と、私達にとって、その言葉を言う時なのです。」

 

世界選手権のタイトルを勝ち取れなかった事について、31歳のペアスケーターはこう表現した。

「多分、隠れた授かり物です。」

何故なら、もし彼らが優勝していたら、彼らは競技から引退したかもしれないからだ。

 

「浮き沈みがあったシーズンというだけでなく、浮き沈みがあったキャリアでした。」とジェイムスは言った。

「今私達は、私達の目指しているものへと向かって進んでいます。もし世界選手権で優勝していたら、私達は、多分今がその時じゃないか、と思ったのではないでしょうか。でもこれはサインなのです。私達は戻ってきて更に強くなる必要があるのだと。そして、まだフィギュアスケートでやる事があるのだ、と。」

 

「そうです。僕達は今とても向上心に溢れています。」と先月28歳になったシプレは語った。

「僕達はベストを尽くすつもりです。でも、皆が最善の努力をします。中国とロシアのペアも迫っています。皆が上がってきます。ですからなかなか厳しいでしょうね。(トップに居続ける事が)」

 

それにも関わらず、6度の国内チャンピオンは進み続けて、来年のモントリオールで、なかなかつかめない世界タイトルを取りたいと望んでいる。国別対抗戦に続いて、このチームはパリのショーに出演し、休暇へ入った。

 

「私達は良い4週間の休みが取れると思います。」とジェイムスは話した。

「2017-2018シーズンは五輪もあり長かったです。今シーズンも長かったですね。だから私達は本当にリラックスする必要があります。身体も心も、魂も少しだけね。それから音楽を選び始めます。」とジェイムスは言った。

 

またジェイムスは、4月16日に父方の祖父、カールトン・ルロワ・ジェイムスが亡くなった後で、家族と時間を過ごす必要があった。その祖父の84歳の誕生日の数日後であり、国別対抗戦の直後でもあった。

 

「私はまだ幸運ですよ。父方の祖母も、もう1人の祖父も両親もいますから。」とジェイムスは話した。

 

先シーズン、アラニス・モリセットのuninvitedをショートプログラムに振りつけた、アイスダンサーのギヨーム・シゼロンやチームメイトと仕事をする事を、彼らは楽しんでいた。ところが、理解出来ることだが、フランスの連盟は、ギヨームを来シーズンに集中させたいようだ。

 

「彼にはたくさんの時間とエネルギーとストレスがありました。試合で私達を見て、長距離がある中で仕事に取り組むために調整をしたりしました。」とジェイムスは指摘した。

加えて、彼らは2人の振付師が考えの中にある。「今年は、私達のチームの幅を拡げたいのです。世界チャンピオンになるために、やる事は沢山あると分かっています。でも、私達をその目標へと導いてくれるエキスパート達と仕事をする準備は出来ています。」

 

ジョン・ジマーマンとシルビア・フォンタナに指導を受けているこのチームは、全ての事を受け入れる。

 

「私達は1つの事に留まっていた事はありません。私はそれが私達を他と違うチームにしていると思います。」とジェイムスは話した。

「私達はいくつか音楽のアイデアがあります。モーガンと私は今シーズンにフランス語の歌で滑りたいと思っています。彼はファンから少しアイデアをもらいました。」

 

2018年の銅メダリスト達は、競技のキャリアを終えた後に何をするのかについても、考えている所だ。彼らの考えの中で1つ重要な事は、フランスのペアスケートを発展させる事である。

 

「私達は、フランスのペアスケートを発展させて伸ばしていきたいと、心から望んでいます。」とジェイムスは語った。

「難しい問題は、フランスは小さな国で、フィギュアスケートは国民的スポーツのようなものではない事です。私達はシングルのスケーターを見つける必要があります。そして彼らをペアスケーターにさせるのです。私達は何も無い所から始めています。私の考えでは、フランスはまず、どうやってスケートをもっと人気が得られるようにするのか、その方法を理解しないといけません。そしてその人気を、シニアの舞台でどうやって長続きさせるのか、という事も。」

 

「私達の国でのペア競技の発展には時間がかかるでしょう。」とシプレは付け加えた。

「私達が競技を終えたら、何か助けになる事がしたいです。何故なら私達は、与える事が出来るものを、たくさん持っていますから。」