プルシェンコさんがトゥルソワ、コストルナヤ移籍について語っています。①

前回と同じ時期のエフゲニー・プルシェンコさんのインタビューを訳してみました。内容が似たものもありますが、色々な人から同じような事を聞かれても答えるプルシェンコさんもすごいなと思いました。インタビュー自体に慣れているとは思いますが。

英訳された元の記事は

こちら

です。

ロシア語→英語→日本語です。

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エフゲニー・プルシェンコ︰彼女達は夜に盗んできたような、咲いた花が乗った鉢植えではない。人格、歴史、魂を持つ生きた人間達です。】

 

I︰ロシアフィギュアスケート連盟のコーチング評議会の議長、エレーナ・アナトリエヴナ・チャイコフスカヤはロシア・カップでの勝利の後にアレクサンドラ・トゥルソワを非常に賞賛しました。彼女はこう言いました。貴方のスケーターは柔軟性、音楽性において成長し、違ったように滑り始めていて、違って見えていると。こういった賛辞はいかがですか?

 

E︰エレーナ・アナトリエヴナは偉大なる至高の指導者です。そして彼女がサーシャについてそのような言葉を言う時、私は嬉しいです。これは仕事が上手く進んでいる事を意味しています。私は沢山のコーチ達のコメントを読みました。彼らの99%がエレーナ・アナトリエヴナと同じ事を言っていました。これにとても満足しています。サーシャも、そうだと思います。それから私の全てのチームも。私達は正しい道を行っているという事なのです。アスリートを6ヶ月で完全に変える事は不可能です。しかし既に幾つかの修正を行いました。サーシャは本当に働き者で、素晴らしいアスリートです。私達はこのような確固たる意思を持ち、毎日を懸命に練習に励む準備が出来ている人達をもっと受け持ちたいと思っています。

 

I︰もし私達がサーシャの新しいイメージは建設者だと想像するなら、そうしたら誰が、より優れている領域まで、彼女のスケーティング技術に取り組んだのです?

 

E︰最初に、セリョージャ・ロザノフが(トゥルソワと)仕事をしていた時、スケーティング技術は彼の担当でした。私は部分的に関わっていました。ステップの取り組みです。ドミトリー・ミハイロフは非常に優れた仕事をしました。私は全員がそれぞれの貢献をしたと信じています。しかしサーシャが彼女の問題を理解していなかった時は、以前には、何も起こりませんでした。今、この問題があるとは思いません。今彼女はきちんと滑ります。ステップをきちんと行います。全てのカウンター、ロッカーをやり、その他全てを…ループ、ツイズルなど。彼女は全てを完璧に演じています。私がただ申し上げたいのは、女子選手達が3回転ジャンプと共に滑る時、そしてトリプルアクセルがある選手は、こういうものは全く異なる負荷なのです。若しくは3つの4回転、これもまた完全に異なる集中力です。サーシャは練習の準備が出来ている…これが最も大切な事なんです。そしてこの練習により、彼女は既に変わったのだと示しています。振り付けと、スケーティング技術のどちらにおいても。私達は自分の弱点を知っています。しかしそれを伸ばしていくつもりです。

 

I︰根本的に、彼女はどう変わったのですか?

 

E︰彼女は本当に根本から変わりました。悦に浸る人々がどう言っても何でもいいです。彼らは、彼女は変わってないとか、更に悪くなったなどと言います。これは全くナンセンスです。フィギュアスケートのプロの人々は全てを見ています。彼らをごまかす事は不可能です。

 

I︰新しいプログラムを作っている間にトゥルソワが変化するターニングポイントがありましたか?

 

E︰いえ。私達はトレーニング課程を始めてから出来るだけ早く変更し始めたのです。すぐさまスケーティング技術に多く取り掛かり始めました。何故ならジャンプをする事は不可能ですから。誰でも長い休暇から戻った直後にジャンプをやり始めないでしょう。私達は基本的なストローキング・ステップに集中しました。スケーティング技術をやり始めたんです、スケーティング技術、スケーティング技術。サーシャは彼女のプログラムを沢山滑りました。

 

I︰貴方が彼女に何を確実に正しく伝えたいのか、難しかったですか?

 

E︰サーシャは全ての事を良く解釈します。全ては順調です。主要な事は彼女がやりたがっているということ。これはやりたくないとか、集中が出来ないようなアスリートはいます。でも彼女はやりたがっています。

 

I︰彼女自身がああいった女性らしさを欲したのですか?彼女は5回の4回転にいつも集中していましたから。

 

E︰彼女が創造的で甘くありたいと望んでも、4回転は何も出来ません。彼女の、実際の姿の事です。彼女は、まだとても若くて小さい、という常套句を言われていました。そうして彼女は4回転ジャンプのために切り取っていたのです。現在のショートプログラムの全てを見てください。これは甘く、穏やかな少女です。スケーター達は皆が違います。カミラ・ワリエワについては、彼女はたった14歳で、ただの子供です。彼女がどうスケートを続けていくのか見ていきましょう。ウサチェワはと言うと、彼女もまた子供です。16-17歳の時にどのように滑るのかを見ましょう。彼女達が同じように滑るのかどうか、は大きな疑問であります。あのように滑る事が出来るのだろうか…私には分かりません。彼女達は皆が可愛いらしく、とても良い。サーシャは甘く、優しい、穏やかな少女です。彼女は女性らしい滑りに挑んでいます。そしてこの"5回の4回転、それだけ"というのは、全て常套句なのです。彼女はその5回の4回転をやるでしょう。しかしスケーティングにおいてもまた成長しました。今は完全に違っています。1、2年前の彼女ではありません。私達の敵がどれほど厳しく彼女について「相変わらず、ぎこちないままだ」と言おうとも、私はそれは完全にナンセンスだと答えましょう。完全に、全く持って。プロフェッショナルである全ての人達は見ているのです。

 

I︰その敵とは誰ですか?

 

E︰そうですね、敵や反対者、に何の違いがありますでしょうか?分かる人には分かる事です。

 

I︰大抵の人は賞賛しています。

 

E︰賞賛。しかし賞賛していない人達もいます。

 

I︰モスクワのロシア・カップでのショートプログラムで、トゥルソワは75.77という点を取りました。対戦者達は80点と85点でした。あの土曜日の夜は不満がありましたか?

 

E︰勿論、私は怒っていました。何故ならば14歳の少女に6.0を与えるべきではないからです…もし旧採点で考えるのなら。今は10.00です。14歳の少女である子供に、そのような高得点を与えるのは不可能です。羽生結弦は10点を取りません。しかし彼はそれよりも優れた滑りをします。

 

I︰彼は10点を取ります。

 

E︰全ての競技会ではありません。

 

I︰カミラも同様です。年齢と関係が?

 

E︰そうです。未だそういった力強いスケーティングではないのです。カロリーナ・コストナーは10点を取りませんでした。

 

I︰カロリーナがその年齢の時には、ぎこちないと言われていました。

 

E︰私はシニアのスケーティングについて話しています。そして同時に14歳の少女を例えにあげています。子供は先験的に10点は取りません。ただ取れないんです。ええ、とても美しく素晴らしいスケーティングでした。それでも10点にはまだ到達していないのです。彼女は次に何を目指すのです?何もありません。14歳に10点を与えてはいけません。完全に無意味な事です。

 

I︰それは常套句です。彼女は天才的な子供です。

 

E︰誰がですか?

 

I︰ワリエワです。

 

E︰誰も彼女が酷いだなどと言っていません。当然、彼女は抜きん出ています。しかしもう一度説明しましょう。彼女は10点の滑りはしていない。プロフェッショナルな観点からすると、多くの事に欠陥が見つかります。

 

I︰10点があれば、彼女はおそらく90点を取っていたでしょう。しかし85点でした。

 

E︰それでも彼女は10点を与えられました。これ行われてはいけない事で、審判達はこれに同意するでしょう。あるアスリートを採点する時に、エッジやそこかしこに有るエラーに目をつむるのと、同じ事なのです。

 

I︰しかしサーシャはそうではないと?

 

E︰そうです。ウサチェワを例にあげると、彼女にはフルッツがあります。しかしどういう訳か、彼女はクリーンな外側のエッジと、+3GOEが与えられました。実際には内側のエッジでしたが。私は全員にとって全てが公平である審判を求めます。サーシャは(ショートプログラムで)2位に相応しかった。3位ではなく。サーシャは(首位のワリエワから)10点差をつけられるべきではなかった。皆さんが既にこれに同意してくれました。6点差はあったでしょう、でも10点差ではない。フリープログラムのために安全な緩和剤が作られたのだと理解しています。ただ上手くいかなかったようですが。

 

I︰その安全な緩和剤とは審判によって作られたのでしょうか?

 

E︰その通りです。

 

I︰それです。審判はトゥトゥベリーゼのグループに協力的ですか?

 

E︰私は、その事をまさに、言いさえもしましょう。でも私達が変えます。

 

I︰何故審判は貴方をそのように扱うのですか?

 

E︰私はまだ詳細を語りたいと思いません。全ての事がこの先にあります。私達の人生は長いのです。この辺で終わりにしましょう。

 

I︰指導者グループの経験値というものは、未だに論点になるものですか?

 

E︰経験値と指導者グループが何をしないといけないのですか?私はそのストーリーついても詳細を言いたくはありません。何が問題なのかは知っています。そして皆が完璧にこの事を理解しています。それから誰もが私の言った事を聞いたと思います。

 

I︰同じ競技会でエテリの隣に立っている時に、貴方がどう感じているのか、気になりました。

 

E︰大丈夫です。正直に言うと、彼女と指導スタッフに対して敬意を持って接しました。素晴らしい専門家達ですから、特にセルゲイ・ドゥダコフです。エテリ・トゥトゥベリーゼは素晴らしい指導者です。ダニイル・グレイヘンガウスは、ある場面においては、とても優れています。こういった人達というのは、多くの経験がある素晴らしい人達なのです。

 

I︰何故ドゥダコフを取り上げたのです?

 

E︰彼らは素晴らしい専門家です。私は彼らに対して悪い見解は持っていません。尊敬しています。優れていて、とても強いチームなのです。彼らはスケーターに与える全ての状態を持ち合わせています。アイスがあり、全ては良好です。私は誰とも喧嘩をしたりしませんでした。どこからもアスリートを誘ったりしていません。アスリートは自分自身でやって来ており、彼ら(トゥトゥベリーゼの指導スタッフ)は"プルシェンコが誘い出した、取った"などと言うのを止めることを理解しなければならない。これは(サンボ70)監督が言っていた事なのです。アスリートは自分自身でやって来た、この事を再度、全員に理解させなければなりません。彼らは何故この事が起きているのか、自分たちで解決するべきです。多分アスリートは私からも離れていくでしょう。もしこれが起きたなら、私はこう言います。「彼らは去ったのだ」と。

 

(続きます)

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1つのページにまとめようと思いましたが、結構長いので2回に分けます。ちょっとややこしい話が次から出てきますが、まぁロシアはこの話題が続きそうですね。その中で気持ちを切らさずに頑張る選手たち、まだ10代ですが凄いなと思います…。プルシェンコさんも同じ境遇を選手時代に過ごしてきたとは思いますが、例えインスタグラムは無くても凄まじかったはずで…。本当に強いなと思います。

続きます。

エフゲニー・プルシェンコさんがスケーターの移籍について語っています。

ロシアのテストスケートやロシア・カップが既に行われています。そこで色々話題になっていましたがエテリコーチの元からプルシェンコさんのアカデミーに移籍したスケーターがいました。大きくニュースにもなっていましたが。

ロシアですから、色々と意見が出てきています。その中からプルシェンコさんのものを訳してみました。プルシェンコさんは選手時代から意見をハッキリ言う人ですからコーチとなるとハラハラしたりもしますが、これからのプルシェンコさんの活躍も期待しましょう。

ロシア語→英語→日本語です。

英訳された記事は

こちら

です。

 

I→質問者

E→エフゲニー・プルシェンコさん

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エフゲニー・プルシェンコ︰私達は和平を求めている。しかしトゥトゥべリーゼは戦争で、より満足するようだ。】

 

I︰エフゲニー、貴方は最近、もうすぐ新しいリンクをオープンすると発表しました。それはどんな具合ですか?

 

E︰全てが上手く行っています。建設は終わりが近づいています。私の誕生日である11月3日にテスト・オープニングを予定している所です。プライベート・スケーティング・リンクとなり、今は私は1つ借りているんです。ついに私達のトレーニング基盤が出来るのです。サーシャ・トゥルソワやアリョーナ・コストルナヤ、他の私達のアスリートがそこに住み、鍛錬する様をお見せするつもりです。こういった私達のアスリート達は物凄い結果を出すでしょう。トレーニングと宿泊施設は無料となります。彼らはそれぞれ分かれたコテージに住みます。今それを建設中です。どこかへ車で出たり出来ないので、トレーニング課程に集中するでしょう。私達は沢山スケートをやる予定ですから。1日に3〜4時間の練習です。ジムと振付のクラス、健康施設もあります。一般的に、私と妻はモスクワの地域に出来上がったスポーツ基盤をオープンするのです。2月に、モスクワに2つ目のスケートリンクが登場します、私達の、私と妻のものです。私達はスポーツ、フィギュアスケートに投資すると決めました。大きなリンク、ホールにレストランもまた出来る予定です。多くの人々がトレーニングをしたがっています。ここ、ロバチェフスキー通りでは、私達は適合しませんでした。

 

I︰週末に、ロシア・カップのステージが開催されました。やはりトゥルソワが勝ちました。そこで起きた流れに満足していますか?

 

E︰まさしく大気圏、はい、ついにスポーツの戦いがありました。私達は女子選手達を祝福したいです。2位と3位のカミラとダリアをです。彼女達は強いスケーターで、素晴らしい将来があります。そして素晴らしいチームがいます。しかし私はショートプログラムのこの3人全員のスコアに満足ではありません。沢山のコメントを読みました、何故?という。ここに答えがあります。

14歳に、演技構成点で10点を与える事は出来ません。これはジュニアのスケーティングです。たとえどんなに選手達が美しく滑ろうとも、どんなに美しいラインやスピンを持っていても、10点ではないんです。以前のシステムにおいては、6.0です。これは根本的に間違いなのです。選手達はそれ以上どこへ成長していくべきでしょう?数人の審判、コーチ、連盟の上層部の人達は既に私に同意しました。間違いだったのだと。私は正直に貴方に話しています。この真実を厳しいものにしましょう。ワリエワの10点…不可能なものです。

 

I︰どのようにこれを説明しますか?

 

E︰採点のミスです。私は詳細について言うつもりはありません。私達はこの事の話をして、理解しました。でも私は1つ言いたいです。これから私が戦っていくアスリート達がいます。そして私のアスリートに間違った事をする審判を許しはしないでしょう。私は公正を愛しています。サーシャはショートプログラムでは勝たなかった、これは真実です。しかし3位ではなく、2位でした。10点差で負けたのではなく、5-6点でした。私はこういった脚本に同意します。ワリエワが上回りました。それでもある選手を過大評価し、私のアスリートのスコアをより低くする必要があるのですか?

審判達がフリープログラムのために安全なクッションを求めたのは理解しています。私は審判達を知っています。彼らがどこにいて、時々は指導をしている事さえ知っているのです。でも具体的には言いません。全ての人が、公正なる時が来た、と理解しようではありませんか。ある学校があり、また別の学校もある。私達は全てを同様に扱う必要があります。私は本質的な会話をしました…。

 

I︰連盟の上層部とですか?

 

E︰私達自身をこの談話で制限しましょう。彼らは私の言葉を聞いたと思います。しかしながら私達の結果というのは、私達が王冠をかぶるということを意味していません。競技者達はとても強く、私達はそれほどまでには対処しませんでした。初めてトリプルアクセルをやりました。本当に難しい要素です。他の誰かの長所を軽んじる事は無しで…サーシャは冷たさと共に滑りました。でもこれは私達の問題で、私達はそれを解決しました。

 

I︰プログラムにおける、サーシャの次の予定は何ですか?

 

E︰私達はロシア・カップ第4戦の準備をしています。全ての秘密を明かしたくはありません。プログラムは確実に、より強固なものとなるでしょう。全般的に、私はサーシャを賞賛し、感謝しています。あれほど懸命に練習し、このように職業を取り扱うシングルのアスリートを見た事がありません。彼女は懸命に取り組み、新しい事を学びたがっています。彼女の務めは、いかにスケートを上手く滑るのか、振付やスピンにおいて成長するのかを学ぶ事です。やる事は山積みです。もし私の全てのアスリートがあのような献身を持ち合わせていたならば、かなり良い感じになりそうです。

 

I︰ソーシャルネットワークでの議論の1つは、客席からの口笛があったかどうか、それとネット上の不満が彼女の勝利を助けたのか。貴方は何と言いますか?

 

E︰憎悪を生み出さず、しかしこの状況を巧みに扱い、話す人々に私は感謝したいです。ほら、チェンと羽生は10点を取りません。コストナーは常に得ていたわけではありませんでした。何故私達はフィギュアスケートの外で騒動を作ろうとするのでしょう?特に私達は反対の事に対して熱量が上がります。多分起こった事の全ては、ある人達の間における同意なのでしょう。でも、何故ですか?練習して、公平に勝ちましょう。誰かが誰かを"お金のため"に誘惑したと話すのを止めましょう。もううんざりです。

高値をつけるというナンセンスな事をどれくらい話していますか?アスリートは自分自身で変更をします。もしアスリートが上手くやっていれば、お金で誘い出す事は全く持って難しい事です。不可能なんです。サッカーやアイスホッケーのクラブシステムではありません。コーチ陣が私を一度誘おうとしようともしました。しかし私はアレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンを信じていたのです。私が米国へ発ちたいという熱い想いはありましたが。ですからナンセンスな事を話すのは止めることです。私はコーチスタッフとファンの両方に言っています。これは当然の事だと受入れて下さい。そして自分で解決して下さい。何故この事が起きているのかを。私は誰かと議論したくはないです。私達は競技会の最後に会話をしたりしました。私は和平を求めました。喧嘩をする必要などないのです。貴方は貴方の仕事をして下さい、そして私は自分たちの仕事をします。

 

I︰貴方はエテリ・ゲオルギエヴナに接近した事が?

 

E︰私達は彼女の指導スタッフと話しました。はい。私とヤナ(ルドコフスカヤ、プルシェンコの妻)で。彼女は今、私のように、私達の学校に多額の投資をしています。スポーツと、スポンサーのあるアスリートを助けています。それで私達は言ったのです。このような事をやる必要はないと。止めましょうと。私達は和平を求めました。

 

I︰彼らは何と答えましたか?

 

E︰今の所、あちら側からの理解は得られていません。それでも私はアイデアを出したのです、私達は普通に対応する必要があると。しかしエテリとの和平は上手く行きませんでした。彼女は闘争にもっと満足する人です。

 

I︰では、私達はインスタグラムのバトルを待っていますね。

 

E︰はい…彼らの理事(レナート・ライシェフ)が吹聴しています。一般的に、私が一市民として思う事は、彼にはそのような声明を出す権利は一切無いという事です。誰がより悪い滑りをしたか…トゥルソワは私と一緒では結果を見せる事は出来ない…私はある情報を持っています。近い将来、彼は彼の居場所から去るだろうというものです。そして、彼のスーツケースに荷物をまとめる時です。残念です。彼はとても快活な人なんです。全てのインタビューが傑作ですよ!例えば、彼の「プルシェンコは怠惰な人物だ」です。彼は心から、私よりもフィギュアスケートの事を理解していると信じています。ですから、それに合わせて遊びましょう、いいですか?貴方は彼にフィギュアスケートの事を質問してみなさい。そうしたら彼は独自の意見を述べます。その後、世界中が笑うでしょう。

 

I︰エテリ・トゥトゥベリーゼは最近、マリア・シャシナとの共同作業を発表しました。貴方のショーの組織に参加していた人です。"クリスタルヌィ"がPRを持ち出してくる事に準備はできていますか?

 

E︰素晴らしい。もちろん私はこの事を支援します!彼らも前進させましょう。マリアは私達のために管理者として働いていたんです。彼女は私達のショーを代表していたと語りました。これは…誇張した言い方です。私の妻は誰も必要としていません。彼女はプロであり、最高のチームがいます。ヤナは、私の意見ですが、マーシャがどんな人物なのかさえも知らないでしょう。マーシャはチケットとアスリートのためのホテルの予約のため、アリ・ザカリアンを手伝っていました。それは基本的にショーの全ての販売促進活動です。私は彼女に対して非常に前向きな態度でいました。しかし、おそらくは、人が大スター達と仕事を始める時に少しの目眩が始まるものです。にも関わらず、彼女は上手くやりました。チームを見つけたのです。神のご加護あれ。彼らは成功するでしょう。

 

I︰何故私が観客の事を聞いたのか、貴方は客席と多くの交流をしていました。ウサチェワの得点アナウンスの間に、振り返ったり、眉毛を動かしてみたり。無意識ですか、それとも故意に?

 

E︰当然私は客席を活気付けようとしました。良い気分でしたので。観客席は少し重苦しく、ほら、そういう息苦しい雰囲気だったんです。皆さんは待っていました…その、誰を?誰を待っていたのか?貴方はすでにファン達が2つのキャンプにどのように分裂するのかを見ています。そして、もっと多くの人達が私達の所へ来ているんです。客席の全ての場所が私達を応援してくれると、私は確信します。私はただ観客を活気付けたかった。私の意見では、皆はその事を気に入っていました。もしくは違う事もあるでしょうね?主要な事は、それが面白かったという事です。テレビの数字を見てください。観客の数という点から、ロシアのフィギュアスケートカップはナショナル・サッカーチームをしのぎました。

その数字というのは、私達のチームが登場する以前には非現実的なものだったと思います。これがプルシェンコ、トゥトゥベリーゼの対立のインパクトです。フィギュアスケートはロシアの主要な、最大の人気があるスポーツの状態へと戻りつつあります。かつての様に。私達の位置を回復する時です。もし高い視聴率と広告の契約があれば、名声がやって来ます。皆が必要としているのです。従って、私は働きます。ソーシャル・ネットワークを追って、ファンの意見を読みます。

 

I︰ソチでのロシア・カップは無観客になる予定です。私達の状況は客席を閉ざすほど難しいでしょうか?例えばソチのプロアイスホッケーは、試合において数千人の観客と共に行われています。

 

E︰私は全く分かりません。はい、観客無しでスケートをする事はとても難しいです。私達にはファンと支援が必要です。しかしこのような時なのです。人は準備が出来ていなければなりません。

 

I︰私達はトゥルソワについて沢山の話をしました。アリョーナ・コストルナヤについて話しましょう。彼女はトリプルアクセルやプログラムをどう取り組んでいますか?

 

E︰アリョーナは大丈夫です。ですがただ1つ、彼女のスケート靴は壊れてしまいました。そして一昨日、新しいものが壊れ始めました。時間がかかります。それでも私達は第4戦、フリーを滑る準備もしています。用意はできています。

 

I︰プログラムはビデオ通話を通じて行われたのですか?

 

E︰はい、スカイプを通じて。ビデオは送信されてきました。

 

I︰貴方はテクノロジーを信用していますか?最高のプログラムをビデオに載せるのは非現実的だという、懐疑的なものはありませんか?

 

E︰私達にはセリョージャ・ロザノフがいて、彼は全てを氷上へと移行してくれました。アリョーナは小さな子供ではありません。私には、シェイ・リーンがプログラムを作るという大きな夢がありました。大金がかかります。私達はお互いを知っていて、共にショーに出ていました。主要な事は彼女は"イエス"と言って、彼女がコストルナヤと仕事をする事は幸せだという事です。

 

I︰アリョーナはスクールに馴染んでいますか?

 

E︰アリョーナは私達のスクールで快適そうにしています。彼女には自分の氷があり、同時に彼女と滑るのは、とても少人数です。何故不満が?振り付け、ダンスクラス、マッサージ。ただやるのみです。それだけです。

 

I︰スクール内部の闘争についてメディアやソーシャルネットワークに多くの情報があります。例えば、セルゲイ・ロザノフはトゥルソワとは仕事をしていません。コストルナヤのみです。貴方の意見を述べてください。真実なのでしょうか。もし真実ならば、何故起こったのか。

 

E︰セルゲイは長いことサーシャと取り組んできていません、真実です。彼はアリョーナを指導しています。サーシャとアリョーナのチームは分かれました。振付師とコーチのどちらもです。2つの違ったチームなんです。1つ言える事は、私はどちらとも仕事をするという事です。これはサーシャの決断でした。私はそれを支援しました。セリョージャは疑問を持ちませんでした。ただそのようになったのです。

 

I︰貴方のスクールに一緒にやって来た人達が、ほとんど即座に分かれてしまうのは、貴方を困らせますか?

 

E︰サーシャは独りで来ました。誰も一緒に来てはいません。そのままの事を言います。サーシャは彼女自身で来ました。そして彼女の父親がセルゲイと取り組む事を提案しました。私は答えました。「駄目な事がありましょうか。彼は良い専門家です。」と。

 

I︰つまり彼らの人間関係は良かったんですね。

 

E︰はい。彼はサーシャのプログラムの両方を手掛けました。それは彼の優れた長所であります。時が過ぎて、私達は成長し、洗練させ始めました。しかしセルゲイには今、彼自身の仕事があります。コストルナヤと取り組んでいます。彼は2つのグループを抱えているのです。

 

I︰いいでしょう。それではエレーナ・イリニフの役割に関して話しましょう。そこにもまた闘争はありませんか?

 

E︰レーナはサーシャと取り組むのを止めました。サーシャはレーナと取り組むのを止めました。彼女達はやってみましたが、そのように終わりを迎えました。

 

I︰いつ頃そのような事が起きたのですか?エレーナはテストスケートの時にサーシャといました。

 

E︰賃貸期間の後のどこかです。サーシャには今スケーティング技術に取り組むために新しいコーチがいます。私達は今でも他のコーチ達を雇っています。レーナは他のアスリートと仕事をしています、コストルナヤと。全般的に、私達は多くのスケーターを抱えています。ティトワ、サルノフスキー、ジリンズ。イリニフは何処にも行きません。

 

I︰トゥルソワとの争いは無いのですか?

 

E︰彼女はラザノフともイリニフとも争いなどありません。

 

I︰貴方は新しいコーチについて言及しました。その他の買収はありますか?

 

E︰買収?私は車を買おうかと考えている所です。今選んでいるんです。(笑顔)

 

I︰貴方には生活に調和はありますか?大きなスクール、沢山のコーチと興味関心を持つスケーター達。既に子供がいます、1人ではないですね。

 

E︰主要な事は情熱です。生活を続けて、働いて、創造する。おそらく、私の人生の全てはそのようなものでした。でも新たな挑戦をもたらしてくれます。そして私にはとても良い、結束したチームがあります。彼らを頼りにできます。一度に17人の専門家をクビにしただけの事はありました。私には、常に私と共にいて助けてくれる、忠実な最愛の妻がいます。可愛い息子たちも。

 

I︰全てに遅れを取らずにいるとは難しい事ではありませんか?家族のための十分な時間はありますか?

 

E︰全ては順調です。アルセニは成長していて、私達はとても幸せです。遅れを取らずにいる方法?6時に起床、7時に仕事場にいます。夕方5時か6時まで、"エンジェルズ"で働きます。それから、その他の全ての事も。私の母親がこう言いました。「ゆっくりと、でも急ぎ足で。」私は課題を設定し、それは実現されなければならないのです。

 

I︰それはどういったものですか?

 

E︰私のスクールを世界で最高のものにする事です。私達はこの夢を現実的にするために、懸命に仕事に励みます。

 

 

終。

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コーチとして活躍し始めて、強い選手がスクールに来て、プルシェンコさんのコーチとしてのインタビューが増えてきました。エテリコーチの元生徒がやって来た事で、どうしてもそういう内容を質問されていますが、上手くかわすなぁと関心しきりです。また質問者の方の聞き方がすごいですね…(汗) ガンガン厳しくいってます。それはそれで凄い。プルシェンコさんの言葉がどこまで本当かは本人達しか知らない事ですが、ちょっとプライベートな事に関わりますから、頑として答えないエフゲニーさん、素晴らしいですね。ちょっと見習わないとな…。

 

プルシェンコさんのインタビューは色々上がって来ますので、また訳してみようかなと思っています。

 

マキシム・トランコフさんが指導、現代のフィギュアスケートについて語っています。②終

トランコフさんのインタビュー、後半です。

ロシア語→英語→日本語です。

元の英訳された記事は

こちら

です。

 

I→質問者

M→マキシム・トランコフさん

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【マキシム・トランコフ︰チャンピオンのポジションはとても不安定なもの。今日、人々は私達を愛し、明日には非難する。】

(前回の続きからです。)

 

I︰フィギュアスケートが大変な誇大宣伝になりつつある事は、貴方を悩ませますか?

 

M︰フィギュアスケートはそのような大衆性のピークになりました。記者達が、"今シーズンは誰がトリプルツイストをやるのか?"というようなニュースを探す前に、インスタグラムからの口論を検証しています。需要が供給を生み出し、そしてこれが私達の現代社会の典型なのです。もし人々が興味があれば、それを消費します。

例を上げましょうか。今夏、アナスタシア・ミーシナとアレクサンドル・ガリモフがタマラ・モスクヴィナの所に変わりました。それで、3人の人達がその事について書きました。それがどうしたというのです?そして何人の人がそれを読みましたか?私は何回この内容についてコメントを求める電話を受けたのでしょうか?いつ人々はジュニアのカミラ・ワリエワがテストスケートに参加する事を議論し始めたのですか?

私にとって、これは全くニュースではありません。もしジュニアが本当に今シーズン試合がないのであれば、何故、ジュニアの世界チャンピオンである彼女が、シニアのテストスケートに出るべきではないと?しかし質問は違っていました。このニュースが明らかとなった時に、私の携帯電話はかかってきたコールにより熱くなっていました。これは要望であり、私達自身でそれを作り上げているのです。素晴らしい事です、少女達は彼女達自身の請け負うものがある。彼女達は獲得し、それは確実にマイナスではないでしょう。

 

I︰そしてペアスケーターにも請け負うものがあるなら、何が為されたのでしょうか?

 

M︰勝利です。ですが見たところ、未だスキャンダルが必要のようです。レシピは分かりません。私がマリア・ムホルトワの元を離れた時に、ちょっとしたひと悶着が起こりました。私は「反逆者」でさえあったのです。ですがこれは、ブランコのようなものです。今日、人々は私達を愛し、明日、人々は私達を磔にするのです。

 

I︰直ぐさま貴方の五輪フリープログラム、"ジーザス・クライスト・スーパースター"を思い返しますね。

 

M︰つまり、何故このプログラムだったのか…。私は4年間、これを求めていました。4年の間、このイメージは育まれていたのです。私は理解していました。もし私達が負けたら、私達は磔にされるだろうと。私達がソチで2位になっていたら、ファンは私達を磔にしたでしょう。

 

I︰貴方も自分自身を非難していたでしょうね。

 

M︰チャンピオンのポジションは不安定なものです。私は早くにキャリアを終える人々の事を幸せだと思います。彼らは私達ほどにはそのような事に直前しないからです。何人かは未だ回復していません。人は何年もの間、オリンポスの山に居続けるのです。しかしカミソリの刃の上を歩く事は、非現実的で終わりのないストレスです。もし私が25歳で優勝していたなら、私は落ち着いて、幸福であったでしょう。

 

I︰私達はカミソリの刃の上を歩くストレスについて話し始めていますが、カーチャ・アレクサンドロフスカヤの自殺について触れたいと思います。この夏に皆が完全にショックを受けた事です。フィギュアスケートはこの事で責められるでしょうか?

 

I︰私は全ての状況を良く知りません。間接的には、責められます。はい、そうです、死のための人生を責められます。しかし私は言いたい事があります。この全てのナンセンスな事を議論している間に、フィギュアスケート界からどれほど素晴らしい人達が亡くなったのかという事を、人々は見ていないのです。過去2年間で多くの人が亡くなりました。最初はデニス・テン、それからクリス・リード、私達がとても良く知っている人です。ジョン・コフリン、カーチャ…そしてこの人達は全くもって素晴らしい人達でした。彼らの事を誰が何と言おうと。そして百万人の人が私の言葉を支援するでしょう。毎年、私達は彼らを悼んでいます。何か邪悪な災いのようなものです。

だからこそ、私は自分の強さ、能力、人生の展望を過大評価し始めています。デニス、クリス、ジョン…私達は皆友人でした。お互いの家族を知っていて、定期的にコミュニケーションを取っていました。彼らは素晴らしく、明るい人達でした。でも私はこの世界はどれほど脆いものかと理解しました。

 

I︰貴方は自分を幸せな人間だと言えますか?

 

M︰はい。私は自分に起きている事を楽しんでいます。ボロソジャールが私の所に来た後からは。これはキャッチフレーズではありません。私はいつでも不運な男の役回りをやろうとしていました。歩き回っては、不平を言っていたのです。バンクーバー五輪で、私は大好きなジャンプで転倒しました、不運だから。私には自分に必要としないパートナーがいました、不運だから。私は車に擦れた傷をつけました、不運だから。

 

I︰そしてその不運な競技会では、貴方は2位になりましたね。

 

M︰当然です。私は不運だったのです。スロットマシンにコインを入れたりしませんでした。不運な男ですから。そうしたら、最高のパートナー、ボロソジャールが私の所に来たんです。

 

I︰貴方が不運だからですか?

 

M︰こう思いました。私は上手く対応しないだろう。幸運の女神が共にいないのだ!と。その後に私は理解し始めました。そうだ、私は幸せな人間だ。彼女は全てを変えてくれた。それから、私は素敵な家族を持てた事が幸せです。(タチアナ・ボロソジャールさんは)何と言うカッコイイ母親、妻、娘、義理の娘であろうか。私は彼女を賞賛します。彼女は私を幸せにしてくれる。彼女は私を幸せにしてくれる娘を産んでくれました。それから全てに付け加えると、私は自分が本当にやりたい事を、この人生でやる事が出来ます。欲すれば、トレーニングします。欲すれば、テレビでパフォーマンスをします。欲すれば、ショーで滑ります。私は自分がやりたい事をやります。もちろん私は幸せです。私の母親は生きていて、元気です。私には住む場所があり、食べるものがあり、運転するものがあります。私には友人がいます。有名になるために何かをする必要はありません。もし私に百万人のインスタグラムのフォロワーがいなければ、これ以上貧しくなる事はないでしょう。

 

I︰多分、だから貴方はそんなに若く見えるのでしょうか?

 

M︰時々、私にはまだ滑れるように見えます。ターニャと私、私達がもし滑ったら、絵をそれほど傷めたりしないでしょう。私達は彼女とこの話題について時々ジョークを言います。そうですね、私達は少なくとも確実に18位にはなれるでしょう。しかし私は今でも人生でもう少し、何かをやってみたいのです。

 

 

終。

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マキシム・トランコフさんのインタビューでした。ソチ五輪が結構前の事に思えて、少し寂しい気持ちになりました。でもトランコフさんはターニャさんとの出会いによって全て変わった、上手くいくようになったのですね。前向きに考えるようになったのでしょうか。素敵なパートナーであり、家族だなぁと思います。

アレクサンドロフスカヤ選手については、亡くなった人の事情を良く知らないのに語りたくはない、という気持ちが伝わってきました。それにしても若くして亡くなるフィギュアスケーターのニュースは、もう聞きたくないな…と本当に、本当に思います。とても辛いです。

トランコフさんがこれから指導者として、どうなるのか。五輪代表のコーチとして、その場に立ちたいという夢が叶うように、これからも活動を楽しみにしていきたいです。

 

コーチのインタビューはやはり読み応えがあります。これからもまたコーチのインタビュー、色々訳してみようかなと思いました。