ラファエル・アルトゥニアンコーチが年齢制限について語る。

またまたアルトゥニアンコーチです。アルトゥニアンコーチは結構インタビュー好きなんですかね?(笑 それとも英訳で上がってくるのが多いだけなのかな。

今回もザギトワ選手など、年齢制限に関しての話題です。前回の訳したものと似た内容もあります。グランプリファイナルの時のインタビューです。

英訳された記事はこちらです。

I→質問者

A→ラファエル・アルトゥニアンコーチ

 

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【ラファエル・アルトゥニアン︰少女が美しいザギトワナショナルチームから追い出してしまうのは悲しい。】

 

A︰その、貴方は私達がスペインで話した事を覚えていますか?(2015年GPFスペインでの会話)

"主な危険はメドベージェワのような登場の傾向です。たった1人で!そして彼女は現れました。彼女はグランプリファイナルの優勝候補です。去年、それはラジオノワでした。もう一年前は…私達のスター、リプニツカヤでした。これは恐ろしい事です。"

 

私は大人としてのコストルナヤが見たいです。私は痩せっぽちな小さな女の子によって彼女が追い出されて欲しくありません。

 

I:しかしコストルナヤは女性らしいスケーティングと共に全ての良さを持ち合わせています。

 

A︰ですから私は全てが安泰であって欲しいのです。それも1、2シーズンだけではなく。私はこのような言葉を聞きました。"ザギトワは辞めるべきだ"と。何故このような事が言えるのでしょうか?彼女は美しく滑り始めたばかりです。彼女を見るのは素敵な事です。視聴者として、コーチとして、彼女には辞めてほしくありません。そのために何がなされるべきかは分からないです。1つだけ分かる事は、11歳や12歳の4回転ジャンプを1つ2つ跳べる少女を連れて来て、美しいザギトワを排除するべきでは無いという事です。若しくは、既に排除したと私達は言うべきでしょうか?11歳を許可しないようにしましせんか。何故私は悲しいのでしょう?何故ならザギトワフィギュアスケートの完全に違った表現を持つからです。

 

I︰しかし人工的に競技会を制限するのは間違っています。

 

A︰問題は、ザギトワを排除した者はまた別の少女によって排除されるという事です。そうして私達は二度と成熟したスケーティングを見る事は無い。まぁ、少女達が一緒に成熟さを持ち合わせれば…

 

I︰それはユートピアです。

 

A︰年齢制限だけが、若さと完璧さを分ける事が出来ます。しかし私もまた4回転ジャンプが見たいのです。16から18歳の年齢においては身長と体重の母数を維持する事が、ただ難しいものであり、小さなスケーター達が他者を打ちのめす時に崩壊があるのです。そして他者達は言います。"これで終わり。もう望まない。"と。そしてもし、彼女達が年齢によって分けられる機会を得たならば、もし若い子達を許可しなければ…

 

I︰しかし、そこにはフィギュアスケートにおける快活さを捨て去るという大きなリスクがあります。そういうケースでは、長期に渡って受け持つに相応しいライバル関係を、私達がコストルナヤに持たせないという事になります。

 

A︰よろしい。違う言い方で説明しましょう。貴方は私のコーチです。貴方は11歳の私に言います、私は17歳からシニアで演技をするのだ、と。そうしたら私は違うやり方でトレーニングに取り掛かり、違うやり方で自分を準備するでしょう。そしてコーチは私を違うやり方で準備します。私は長期的に競技をするアスリートでなければいけない事を知っているのです。急ぐ事も無く。正しく食べる事、正しく鍛える事、自分の身体を観察する事、より長くより良く体型を維持する事を教えます。これは違う取り組み方になるでしょう。

でももし、"明日、私達は勝つのだ"と言うのなら…これは違う取り組み方です。しかし私達はこの事を理解するほど十分に成熟していません。いつの日か私達はこの事を理解するでしょう。確信します。貴方は私の考えが分かりますか?

 

I︰私は貴方の立ち位置を理解しています。

 

A︰私はアスリートを受け持ち、そして確かな年齢でシニアで演技する事を知っています。私は選手を違ったやり方で教えます。皆がこう言います。"どうやってチェンをスカイプで教えたのですか?"と。私はスカイプで彼に指導をしません。どうやってトレーニングするのかを教えました。私は彼に指導せず、トレーニング方法を教えたのです。違いを感じますか?私は彼に何を、どの順番でやるべきなのかを教えました。

 

I︰しかし初期の頃、貴方は言いました。彼は勝利にも関わらず、進化していないと。

 

A︰今彼は長い間やってきた事と同じ事を見せています。私達はトレーニングでは進歩している所です。でも全てをまだ見せていません。トレーニングにおいて、ネイサンはもっと多くの容易ならない事を見せます。でも今の所、それらは他人の目には触れていません。でももし私が1、2ヶ月に10日だけでなく毎日でも彼と練習に取り組んでいたら、そうすれば当然、発達は完全に違っていたでしょう。

 

I :2つのプログラムの後に350点が取れていたでしょうか?

 

A:どれくらいかは分かりません。この計算を私は追っていないのです。ただ単純に自分の仕事をします。私達はネイサンと共にこれを学びました…仕事における安定性です。そして新たな事を学んだのです。それが、いつ必要になるのか。私達はそれを見せるつもりです。

 

I:シニアのスケーティングに向けての準備に関する貴方の立ち位置は明確です。でももし貴方の元にアリッサ・リウがいたら、4回転を跳ぶ14歳も貴方は違うやり方で指導しますか?

 

A:実際に、2年前に彼女は私の所へ来て、そして少し彼女にアドバイスをしました…優勝と2位には大きな違いがあると。6位と10位の間には深い溝があると。もちろん、勝つためには違う鍛錬をやる必要があります。勝利する事は違う惑星なのです。

私は20歳で私の所へ来た女子選手達と沢山仕事をしました!今は誰も彼女達と仕事をしていませんが、私は指導しています。マライア・ベルは今年2つのメダルを獲得しました。彼女は私にこう言いました。「ラフ、もし貴方でなかったら、私は辞めていたでしょう。」と。私は彼女にトレーニングする事を教えました。でも私は私が出来る限りの事をやっています。

 

I︰再びアリッサ・リウについてですが。もし彼女が貴方とトレーニングを積んでいたとしたら、貴方は彼女に4回転ルッツを教えなかったのでしょうか?

 

A︰何故?教えますよ!他に何があると?ロシアの少女達がやる事をやる必要があります。他に道はありません。でも私が話している事を理解なさって下さい!私はこれを長く継続させたい。私はある1つの事を求めます…長いキャリアです。それだけです。私は他の誰にもこの言葉を言ってほしくありません、「彼女は今この時に終えるべきだ」と。誰が?そして、今この時に、とはどういう意味です?彼女は何歳ですか、誰に去ることを提案するというのですか?冗談でしょう?

 

I︰2015年12月の話です。

「すぐにでも、彼らがリプニツカヤを完全に追い出す所を私達は見る事になるでしょう。どう思いますか?彼女は復帰するでしょうか?」

彼女がコーチを変更した時。

「彼らは既にソトニコワを追い出してしまいました。それか、彼女もまた戻って来るでしょう。ではリプニツカヤは?」

「しかし彼女達は復帰したいのですか?」

 

2019年12月の話です。

「アリーナに関してもう一度言いたいです。ある人が多くの練習に投資をしてきて、そしてそれが彼女が去る必要がある事へと変わるのですか?何故でしょう?何故彼女は更に先へ進んでユヅルのようになる練習をするべきではないのですか?2度の五輪チャンピオンの。ユヅルは3度目の五輪へと向かいます。最も興味深い事は、彼は進化している事です。」

 

そうなんですか?

 

A:当然です!彼はトレーニングで4回転ルッツを披露しました。彼はループも跳びました。そして私に言ってご覧なさい。若い男子達は彼に追いつきましたか?彼らは近づく事が出来ません。

 

I:レベルが違います。

 

A:良く言いました。レベルです。ですから私は新しいロシア人少女達にザギトワのレベルに到達して欲しいのです。

 

I:待って下さい。でもユヅルは貴方のネイサンに追いつけません。

 

A:申し訳ないが、ユヅルはネイサンをリラックスさせないんです。そして逆に、私は彼らがお互いに競い合うやり方が気に入っています。絶えず続く策謀において。観客席で起きている事を見て下さい。私は女子シングルではトゥクタミシェワのようなアスリートもまた見たいのです。

 

I:人々は彼女が時代遅れだと言います。

 

A:冗談でしょう?彼女はあの年齢で4回転トゥループを跳びました!これは非常に価値があります。これはコーチの優秀さを示しています。

 

I:しかしISUはトランジションや難しいパターンを必要としていますが…

 

A:ISUは何でも要求できます。自由時間に、私達にとってのルールを作る人々がいるのです。

 

I:ルールとは?

 

A:我々が従うルールです。数学の教授、歯科医、そして医師がISUで働いています。私達コーチは、この事について自分達を責めるべきです。私達は1日10時間を忙しく働いています。そして私達はボランティア達にルールの発展を預けました。彼らはボランティアです。どの動きをするのか、腕や脚はどうあるべきか、いつお辞儀をして、どこへ…右へ行くのか左へ行くのか、それを私達に言う人々です。私達はこれらのルールに従います。しかし私達がクールな事をしているという事実ではありません。

 

I:ジュニアの女子選手達を見ましたか?

 

A:全員を。

 

I:ジュニア・グランプリファイナルで銅メダルを勝ち取ったダリア・ウサチェワを見ましたか?

 

A:素晴らしい。そして全ての子供達は、ただ素晴らしい。それから私は彼女達が全員大人になり美しくなった所が見たいです。これは唯一私が賛同する事です。幸運を祈ります。ISUは誰かが時代遅れだとか終える必要があるという議論を締め出す、正しいステップを取るでしょう。どの名字を常日頃から貴方は聞いていますか?

 

I:ザギトワです。

 

A:そして私達は彼女は辞める時だと言います…私は大抵の場合に腹が立つのです。ある少女が現れて、美しいザギトワを主要大会のためのナショナルチームから追い出す事に。しかし人々はこの問題の重大さを理解するほど成熟していません。いつの日か彼らは理解すると思います。確信しています。いつか分かるでしょう。

 

 

終。

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前回のインタビューと同じような内容もありましたが、アルトゥニアンコーチのインタビューは、時々途中からコーチが質問をしたりし始めて、色んな意味で読み応えがあります(゚∀゚)

話が途中から逸れても、質問者が普通に前の質問を聞き返したりとか、なかなか良いですよね。

女子の年齢制限は…どうなんでしょう。分からないです。すぐには変わりそうにないですが、五輪後にどうなるでしょうか。2歳上がったとして、シニアに上がるまでの年数がだいぶ先だと、何がどう変わるか…1歳だけだとそんなに変わらない気がします。2歳変わったら、年齢が上がった選手が長く続ける可能性はあります。でもやっぱりそんなに変わらない可能性もあります。どうなるでしょう。次の五輪までは変わりそうもないので、とりあえず今の女子シングルを楽しみたいです。そして、全カテゴリーの年齢制限を上げないといけなくなるから、選手が少ない国なんかは結構大変になりそう…まぁでも、規則ができたらそうするしか無いのですが。

 

ラファエル・アルトゥニアンコーチが女子シングルの年齢、指導について語る。②終

前回の続きです。前半がちょっと変な箇所で終わりにしていまったようで、後半のこの翻訳が変な感じの質問から始まりますが、良ければ前半も読んでみてください。結構頑張ったと思います。。。

前半は↓です。

canacraneko.hatenablog.com

後半に行きます。英訳された記事はこちらです。

ロシア語→英語→日本語です。

I→質問者

A→ラファエル・アルトゥニアンコーチ

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【ラファエル・アルトゥニアン︰少女達は女性達と競技するべきではない。不公平だ!】

 

I︰しかしながら、貴方の論理からすると、我が国の男子のスケーティングもまた全てが申し分なくあるべきなのだと。ところが男子達は未だに彼らの可能性に気づくことが出来ません。

 

A︰少年達と少女達を絶対に比べないで下さい。彼らは完全に異なる発達経過を経るものです。少年達は遅れて発達します。加えて、少女達は本質からもっと実行力があります。子供として彼女達はより注意深く、トレーニングに慎重です。14歳の年齢までは彼女達は何でも出来ます。それから、リプニツカヤ、ラジオノワ、ツルスカヤ、そしてポゴリラヤに起こった事が起きるのです。身長と体重の母数は悪い方に変わって行きます。ここに技術的なギャップがあり、トレーニングへのあまり適格ではないアプローチが現れます。

少年達は最初に馬鹿な遊びをします。それから強さを得ていきます。適切な仕事が職業的なものへとなって行くのです。エフゲニー・プルシェンコ羽生結弦への言及ではありません。例えばセルゲイ・ヴォロノフをあげましょう。彼がトレーニングを始めた頃にいた少女達は、今どこにいるのでしょうか?

 

I︰トゥクタミシェワはシニアの8度目のシーズンへと飛び立ちました。技術的なものは定期的に成長しています。しかしながら…

 

A︰同じ事を言います。少女達は女性達と競技するべきではありません。不公平です!私は全アスリートがとても心配です。そして12年を練習に投資し、4回転を跳ぶ11歳の少女に負け始めた、成熟したスケーター達を本当にとても気の毒に思います。採点システムは不完全なものであり、4回転ジャンプに与えられる点数は、良いスケーティングのための客観的基準ではありません…女子も男子もそうではないのです。唯一の基準は実施の質、要素のです。システムは生来の現象を計算に入れません。少女は早くても遅くても女性になります。これが事実です!

子供とは簡単に4回転ジャンプを跳びます。そして数年前には成功していたフィギュアスケーター達は辞めるべきだと言われるのです。しかし、この4回転を持つ少女は後に同じ事を聞く事となります。それから、また次の選手です。年齢のグループを分けて、全員に公平な闘いの機会を与える事は何故いけないのか!

分かっています。誰かがこう思っている。"彼は恐れているから、そう言うのだ"と。米国には誰もいないのです。私は恐れてなどいない!ただ引き離すのです。4回転と技術的スケーティングを。ここに女子のスケーティングがあり、あちらには全員に各自の観客を持たせるのです。そうしたら、もしかすると、リプニツカヤやポゴリラヤ、ラジオノワのようなドラマを避ける事は可能になります。そして明日には何が起きるのか。何が予想となるか分かりますか?

 

I:カミラ・ワリエワはしばしば2022年北京五輪の期待の星のリストに含められますが…

 

A:いいですか。それでもコストルナヤ、トゥルソワ、そしてシチェルバコワは既に多くの鍛錬を彼女達のキャリアにおいて投資してきました。私達、大人は、競技以外の所で彼女達自身を見出さないために、子供達にとって必要な状態を作り出す義務を負っています。6年前に私はこう言いました。そして皆は私がワグナーを擁護していると考えていました。それから今彼らは私がベルを擁護していると考えています。しかし私はロシア人の少女達と競おうとさえしていません(笑)私はただ自分の仕事をしています、指導をしているのです。

 

I:あるインタビューでトゥトゥベリーゼは若いスケーターとの取り組みの別の問題を含んだ側面を指摘しました。全員が大きな優勝の後に練習を続ける事に準備が整っているわけではないと。まるで勝利など無かったかのような。

 

A :殆どがそうでしょう。彼女は何を話しているのかを分かっています。私がそのような瞬間に直面する時、私は脇から行きます。友人に電話をします。スケーターの母親や、若しくは、例えば製氷機の運転者に彼女に伝えるように依頼します。「貴方は優れていて、全て大丈夫だ」と。これが上手く行かないと誰が分かりますか?コーチの務めとは、もしアスリートが向上心を失った時に正しい言葉を選ぶ事です。

ところが、向上心に関してですが、キャリアの継続とスポーツにおけるスターがあります。類似点を貴方に与えましょう。私は自分の大のお気に入りのカップで飲みたいと思っています。私はそれを息子と孫へ受け継ぎたいです。使い捨ての大皿を配置する事は出来ません。新しいアスリートが現れ、そして何が変わるのでしょうか?私達はアスリートを消費する者達ですか、それとも指導者ですか?我々は本来は教育者なのです。そして私達には責任があります。

 

I︰最後のフレーズは貴方を典型的なロシア人コーチとしてキャラクターづけられます。米国やカナダには、いそうも無いですね。彼らもそう思う事でしょう…

 

A︰多分、だからこそ私は彼らを叩くのでしょうか?(笑顔) 

多くの人はお金を稼ぐためにやって来ます。私にとっては、ロシアでも米国でもそれは質問ではありません。私は高レベルのスケーターを導く、ただのコーチです。私は自分のアスリート達が私を好いてくれる事を嬉しく思います。キャリアを終えた後にも同じ事を感じてくれる事も。ロシアでは、私はもっと悪かったのです。

 

I:より厳しかった?

 

A:もっと向上心がありました。そして今は向上心は少ないです。しかしアスリートの訓練へのプロ意識と尊敬が加えられました。

 

I:若い技術的スケーターについてどう思いますか…彼らは2、3年は全てに勝って、辞める権利を得ます。新しい生活を始めるために。

 

A:これは各アスリートの選択です。私達が出来るのはアドバイスをする事だけです。ネイサンは容易でない大学で勉強しています。イェール大学で、教授達は私がやるのと同じように要求します。それ故に、良く滑り、良く学ばなければいけません。グランプリファイナルの前日に、彼はアイスリンクのラウンジエリアで座って数学の課題を4〜5時間やっていました。それから試験に合格して、そして全米選手権です。

年齢の論点に戻りましょうか。それはロシアだけの問題ではありません。世界的な問題なのです。タラ・リピンスキーを忘れないで下さい。14歳で五輪を優勝し、辞めたのです。私は誰の側についている訳ではありません。このフィギュアはどこから出てくるのですか…15歳から?ホッケーの15歳を想像できますか?彼らはこの子を壊してしまうでしょう。私は我々のスポーツにはプロ意識のある少女達にいて欲しいのです。バレリーナのように。どのように食事をするのか、仕事をするのか、身体を監視するのかを知っており、プリマで居続けています。私はその時は通り過ぎると確信しています。そして全員がそうなるでしょう。

 

I︰貴方の視点とは対照的に、カミラ・ワリエワとアリョーナ・コストルナヤの例を出す事が出来ます。既に最も難しいジャンプと美しいスケーティングを融合させています。

 

A:様々な事があります。誰がより良いのかという事に関して言えば、全てに議論の余地があります。何故誰も私が対抗していないと考えていないのでしょう?そしてむしろ私がトゥルソワやシチェルバコワを守りたいのだと?リプニツカヤやラジオノワ、ポゴリラヤ、ザギトワ、メドベージェワ、トゥクタミシェワ、そしてツルスカヤが演技する競技会をただ想像してご覧なさい!どんなレベルで彼女達が競うのか!年齢と共に、彼女達は技術を完璧にマスター出来ました。身体的な能力を完璧な状態に持っていく事も出来ました。そして彼女達のスキルは私達を喜ばせる事でしょう。ユヅルのように、文字通り、何千ものファンに追われています!

 

I:今年は、チェンもベルも鮮やかなプログラムを持っていますね。人の目を引きます。他のアスリートについて気に入った事は何ですか?

 

A:ザギトワのプログラムがとても気に入りました。メドベージェワのプログラムにも変化を見ました。興味深い動きがあります。若い女子選手もまた良いプログラムを持っています。多くの動き、広がりがあります。コストルナヤはもっと成熟した表現があります。でも彼女は少し年上です。それでも今の所は特にあっと言わせるものでは無いです。それを待ちたいと思います!

 

I :審判は、しかしながら、アリーナに関して、彼女に即座に高得点を与える事については、貴方に同意しないでしょう。

 

A :まぁ、彼らはボランティアです。彼らのうちの何人かは過去にフィギュアスケートをしていました。そして何人かは間接的にスポーツに関わりがありました。多くのISUメンバー達には彼ら独自の仕事があります。組織の副会長である、アレクサンダー・ラケルニクも同様です。数学の教授であり、大学で教鞭を執っています。ある人は歯科医で、ある人は医療センターで働いています。彼らの自由時間に、フィギュアスケートで何が正しいのかを決めているのです。そして我々コーチは、生活において他に何をしたらいいのかを知らず、我々自身が彼らにそのような権利を与えました。しかし貴方が何かを好きではなかったとしたら、その場へ行ってもっと良い仕事をする事です。

 

I:貴方はフランスのグランプリでチェンと一緒でした。このシリーズでの女子シングルの採点は最も厳しかった…

 

A:人が採点する限り、どんなシステムも不完全です。テクニカル・コントローラーを皆から独立させて、彼女が何を見たのか記入する事は可能です。また多分その逆も同様です。採点には他の問題があります。自分の国で演技をするアスリートは常に支援を受けるものです。それ故に、更に良くなる事だけが残されているのです。エテリがやるように…彼女は単純にチャンスを逃しません。しかしそこには多くの疑問があります。回転不足、テイクオフ、質や距離に関してです。最後のものにはレビューがつきません。彼らはフリップとルッツのエッジを見ているだけなのです。しかし半分のスケーターは全ての足からトゥピックのジャンプをやります。スケート靴3足分を上回るテイクオフをする者達さえいるのです。

 

I︰何故彼らは現・欧州選手権チャンピオンのソフィア・サモドゥロワにあのような低い点数をつけたのでしょう?

 

A︰彼女は今とても難しい成長期にいます。加えて、成功は常に沢山の父親であり、失敗は孤児なのです。連盟は特別なスポーツの発展に責任を持ち、純粋な視点から起きている事に関わる人々を雇います。どのようなものを求めているかを理解する事です。

 

I︰高い演技構成点のためには、トゥクタミシェワはこの支援が欠けていると信じられていますが…

 

A︰それから、五輪シーズンのメドベージェワの怪我のニュースの後にザギトワ演技構成点が変わった時、何故誰も叫び声を上げなかったのです?どういう訳か、それは起こりました。どういう意味があるのでしょう?採点の事実は全く透明性と客観性があるものでは無いのです。そしてジュニアの少女達、貴方は彼女達がトリノで美しく滑ったと言いましたが、彼女達はザギトワと同じくらい美しく滑りましたか?否です。しかし採点では顕著に目につくものであったのかどうか?この答えもまた否定的なものです。

 

I︰けれど例えシステムがどうであれ、その中で練習を続けないと…

 

A︰はい、私は自分の仕事が好きです。私はISUで働いていました。このシステムがもっと透明性があるようにしようと努めました。例えば、私は複数のコーチ達を巻き込んだのです。何故私がそれを押し付けるべきか?ええ、私は既に1日10時間は働いたのです…その後には、私はバイクに乗ってビーチへと行き、少なくとも3時間は静寂の中にいたい。又は家に帰り、妻に話しかけないように言ってオートバイに乗り、出て行くでしょう。

 

 

終。

 

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長いアルトゥニアンコーチのインタビューの後半でした。アルトゥニアンコーチは他にもインタビューが上がっていて、それも訳してみようかなと思います。私自身が最近余裕が無かったのですが、少し落ち着きましたので(;・∀・)

最後の言葉はなんか詩的になってますね。そんなにISUでの仕事は辛く苦労があったと言うことでしょうか…色んな思惑を持った色んな国のプライドの高い人達が集まっているでしょうし、まぁ疲れるでしょうね…。

アルトゥニアンコーチはハッキリと言いませんが、採点競技はどうしても客観性に欠けて、何かの物事の方向性で点数が上がり下がりする(メドベージェワとザギトワの例)、と言っているのでしょうか。これは、まぁ「過去に良く見てきた事」でもありますが、何かのキッカケで強い選手に以前のような点数が出なくなる、というのは往々にして起こります。でもその事で左右される選手の心中を思うと、いたたまれないですね。

技術的な事への言及は、コーチという立場の人からは珍しいですね。それも明確な言葉で言ってるかそうで無いか…分かりづらいですが、半分の選手が全ての足からトゥをつくジャンプを跳ぶ、スケート靴3足分を上回るようなテイクオフをする…これは…余りにも早くジャンプの前に回転を始めているという事でしょうか。そして足を全てつけたままトゥピックで跳ぶ…はちょっと分かりづらいですが、時々見るトゥをつくジャンプだけれど氷にブレードが倒れているような状態の事でしょうか?まぁそれも…昔からいたと思いますが増えているという事ですかね。今の所は特に点数には関係ないから、なんとも言い難いですが…。

6.0でも「このジャンプはプレロテートしている」と解説陣が気づいた選手がいましたが、上手く行った演技でもあまり技術点は伸びなかったのを動画で見た事があります。ただフリップとルッツは不明確な場合、減点されてると分かる時と、そうでない時とあり、根本的な所は採点方法が変わっても、あまり変わらないのかな…と感じたりします。それでも選手達の気持ちを思うと、何かもっともっと明確に、と思ってしまいます。ただ、出た点数は基本的に変わらないので良く分かりません。

少なくとも、見ている側に説明があってもいいような気がしますね。余りにも議論を呼ぶ事がありますから。

 

 

ラファエル・アルトゥニアンコーチが女子シングルの年齢、指導について語る。①

今回の記事の翻訳は、Twitterやブログ等で既に色々な方が訳されていますが、自分用にも書いてみる事にしました。長いインタビューですが、興味深い質問が多く、またロシア人コーチの言葉はちょっと捻った言い方をしたりして、読むのだけでも面白いですね。

ロシア語→英語→日本語です。

もともとのロシア語でどのようなニュアンスで話していたのかは正直分かりませんので、自分も参考で読んでみました。文字のインタビューは全てそうかもしれませんけれど。

 

記事はこちらです。

I→質問者

A→ラファエル・アルトゥニアンコーチ

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【ラファエル・アルトゥニアン︰少女達は女性達と競技するべきではない。不公平だ!】

 

A︰チェンは2週間早めにトリノへやって来ました。彼とトレーニングする機会がありましたので、結果は明白です。その上、そのような時に調子を整える事が可能だったのです。アスリートをレモンを絞ったような状態にするのではなく。ある時に貴方にとって彼がベストの事をやり、全てをあらかじめ与えたら、そうしたら競技会で彼は完全に空虚になるでしょう。だからこそ去年、あるとても大きな試合の1週間前にネイサンが私の所へ来たがった時、私は言いました。「いや、来るな」と。最初、彼は気を悪くしていました。その後に正しかったと気づき、こう質問さえしたのです。「何故全てが分かるのですか?」と。まぁ、私は45年間も働き続けて来ました。無益にではなく。

そして私には素晴らしい教育者達がいました。タチアナ・タラソワアレクセイ・ミーシン。また私はガリナ・ズミエフスカヤとも仕事をしました。私はただ彼らと同じ空気を吸っているだけで嬉しかった。伝わりますでしょうか?今、もし競技会でミーシンやタラソワが私の側を横切る時、私は止まります。もし彼らがやって来たら、挨拶をします。もしそうでなければ、私は自分が彼らの邪魔にならないようにします。

 

I︰今シーズン、貴方のアスリートのマライア・ベルには非常に良い印象があります。

 

A︰ええ、彼女の素晴らしさが分かるでしょう!そうすると私にはまだ出来る事があるのですね(笑) しかし私は少し腹が立っています。彼らが私と米国人や米国のスケーティングとだけ提携させる事に。私のベストな時期には、マリア・ソツコワがトレーニングキャンプに来ました。ミーシャ・コリャダが来ましたし、今年の夏にはクセニア・シニツィナが彼女のコーチと一緒に来ました。私はまるで、どんな人でも依頼すれば助けに行くドクターです。どうやら、だからこそ私はしばしば大人のアスリートと仕事をするようです。彼らの多くはどこかでトレーニングを積み、馬鹿な事をやって、ジレンマに直面したのです。スケートを終えるか、それとも続けるのか?結果として、彼らは私の所に来ます。真実的に彼らは長い間を待たなければなりませんでした。少なくとも2年。4年はもっと最適です。

 

I︰そして彼らは待つ準備が出来ているのでしょうか?強さを見つける事と、あとはお金も?

 

A︰最大の問題は、スケーターが受け取れる事以上のものを与えられないという事です。彼らは私に聞きます。何故貴方は一度に全部を教えないのですか?と。何故ならば、アスリートはある事を3、4年後にのみ理解出来るからです。私達はアシュリー・ワグナーともアダム・リッポンとも、これを経験してきました。マライア・ベル、ミーシャ・ブレジナともです。

ネイサンは10歳の時に私のところへ来ました。14-15歳よりも前には、どのようにトレーニングするのかを教えました。いつでもアスリートとトレーニングは出来ません。何故か?何故なら1日3、4時間のトレーニングに支払う事に余裕がある人は誰もいないからです。500ドルほどなんです!従って、私は学ぶ事、そして自分自身でトレーニングする事を教えます。もしその人が賢ければ、絶対に出来ます。この事に感謝を。チェンは自分自身でトレーニングしています。

 

I︰このニュアンスは、エフゲニア・メドベージェワがCSKAでブライアン・オーサー抜きでトレーニングしていた事を非常にはっきりとさせます。そして後々にはサンクトペテルブルクで、トロントで。彼がいない時に…。

 

A︰これはシンプルな理由で起こります。ロシアでは、1日に3時間スケーターの指導が出来ました。私は重要なアスリートとその他のグループの選手を抱えていたのです。

米国においてはシステムが違います。個人レッスンです。スケーターがやって来て、こう言います。「今日私は30分のためのお金を持ち合わせていません。20分だけです。」と。だから何だと言うのでしょう?そして次の日、彼はその時間の分のお金さえ持って来られない。こう言った状況下では、やり方は1つだけです。どうやってトレーニングするのか、を教える事です。3、4年の間ずっと取り組んできたアスリート達にはレッスンは与えません。私はただ彼らをコントロールするのみです。その中であまり賢くない者たちは怒りをあらわにします。「貴方は僕の指導を止めてしまった!」と。しかし私は全てを見ています。全ての瞬間、ジャンプ、彼らがやって来た時と去る時、全ての過程をです。それから私は彼らの失敗について話しに行っていました。

もし質問する事をアスリートがやるのなら、そうすれば彼は成長します。でも私が他のやり方を探す事も起こります。例えば、私は全てのアシスタントを通して考えを伝えました。そうするとアスリートの頭の中で凄い爆発を引き起こします。「なんと、2人の人達が同じ事を言っている!」と。

事実、これは心理的なトリックなのです。我々の著名なコーチ、スタニスラフ・ズックが似たやり方を使っていました。彼はアスリートをトライアウトに招待し、課題を与えました。そして電話がかかってきた振りをしたのです。彼は出て行って、彼がいない時にアスリートが何をするのかを見ました。そして課題を不正確にやっていた者たちを取りませんでした。

 

I︰今、宇野昌磨はついにステファン・ランビエールとトレーニングをすると決断しました。彼は貴方に依頼しましたか?

 

A︰そうですね、客観的に受け入れる事が出来ないアスリート達がいます。例えば、もし彼が私の所へ来たいと思っていたとしても、単純に今彼は私のグループには合わないでしょう。練習は全員にとって快適であるべきです。昨年のイム・ウンスとベルの誇張されたアクシデントを思い返してご覧なさい。真実というのは、ライバル達の間には常に緊張感があるという事です。あるアスリート達は感情面においてただ節度があります。それに対して別のアスリートは、ただその感情を表に出すのです。私はロシア人少女達が一緒に練習するのは簡単ではないと思います。

 

I︰しかしながら、全ての試合において彼女達は仲の良いチームメイトの例とされます。

 

A︰良くやっています。頑張っていますね!公の場では可愛くいなければ。これは我々のスポーツの暗黙のルールです。ボクシングでも総合格闘技でもないのです。

 

I︰しかしながら、五輪シーズンではこの強調された好意と競技者アリーナ・ザギトワがメドベージェワの心理的強さの多くを損失させたように見受けられます。

 

A︰はい、常に大変なものです。私は以前から何度も言ったことがありますが、私はユヅルのファンです。彼のやる事、2度の五輪後に彼が進歩した事が本当に大好きです。今シーズン、彼は4回転ルッツとループを跳びました。2、3年前には組み込めなかった内容です!これはまさに驚くべき事です。そして今、そのような素晴らしいアスリートを見ている時、誰かにとって終わる時が来たと話す事は道理に反します。

例えばザギトワです。逆に、私は彼女にこのスポーツでの長期的な継続を願っています。ですがこの事のためには、彼女は職業に対する姿勢を変えるべきです。もしナショナルチームにならなかったとしても、何をしたらいいのかとパニックになるべきではありません。問題の理由を見つける必要があり、それを解決し始めなければ。もし彼女が本当に続けたいのなら、コーチの所へ行って、言わなければいけない。「やりたいです!」と。疑問はと言うと、正確に向上心、情熱におけるものです。

 

I︰しかし、彼女がキャリアを続けたいのならば技術を複雑化させなければならないのは明確です。4回転かトリプルアクセルを学ぶ事が…

 

A︰そして、何が彼女を止めるというのです?遅すぎるとでも?リーザ・トゥクタミシェワ、23歳で4回転を跳びました。ここで米国とロシアのトレーニングの微妙な違いを比べましょう。海外ではアスリート、コーチのどちらも選択は完全に自由があります。私自身も自分で誰をグループに受け入れるのかを決めます。連盟もマネージメント社も決断に影響できません。個人的なビジネスなのです。

例えば私は今、若く才能ある米国チームのジュニア選手を手伝っています。両親達が教え導く人達で、彼らは男の子のコーチです。私は彼らと共に仕事をする事を幸せに思います。彼はカナダ出身の私の生徒のライバルになる可能性があると理解してはいても。彼が依頼をした時、私は拒否出来ませんでした。彼の練習への情熱をです。そして彼の向上心はとても力強かった。健康的なライバル関係は良い結果をもたらします。私は選手の向上心を高めるのが好きです。何歳かは関係なく。主要な事は彼らを正しく教育し、有能なアスリートにする事です。

ザキトワに関して言えば、彼女は、この我々の難しいスポーツで長期的に成功しているユヅルと同じくらい良いのです。彼女には才能があり、美しく、彼女を見る事はただ素敵な事です。アスリートは自分で自分の宿命を決めなければならない。私はロシアで働いていた頃を覚えています。不運にもしばしば起こっていた事ですが、私達コーチが、上層部でさえ、自分達の権威でアスリートを押しつぶそうとしていました。そして私の意見では、彼らは全てを自分達で理解できるような機会を与えられるべきなのです。

 

I︰今シーズン、ザキトワは以前よりも激しさが少ない雰囲気で練習し、演技をしました。まるでエテリが少し自由を彼女に与えたような…

 

A︰エテリがどうだと言うのでしょう?彼女の仕事を見なさい!彼女は多くのアスリートをトリノへと連れてきました!トゥトゥベリーゼのフィギュアスケートの理解の下では、全てが大丈夫です。そして彼女は確実にアリーナの全てを解決する良い方法を見つけるでしょう。物事は変わっています。トリノで、そして以前の競技会で私は繰り返し意見を聞きました。「彼女は今こそ終わりにすべきだ!」と。しかし今、私はもっと彼女が好きでさえあるのです。彼女がスポーツから去るならば、私はとても困惑します。私はザキトワとメドベージェワがお互いに競い続ける所が見たいと思います。そのような策謀を追うのは興味深いです!グランプリファイナルでの羽生とチェンの闘いのように。

 

I︰その代わり、女子シングルスケーティングには闘いの別のオプションがあります。トゥルソワ、コストルナヤ…4回転VSバランスの取れたスケーティング、若しくはトゥルソワ、シチェルバコワ…4回転の闘いです。

 

A︰何故今、女子シングルスケーティングが全てそのような感じか分かりますか?何故なら4回転ジャンプの技術が固定したからです。トゥトゥベリーゼのグループでは、彼らは良いバランスを見つけたのです。身体はどうあるべきか、どのポジションからがジャンプに良いのか。もう一つの疑問は、全ての若い少女達が良い技術と共に成熟して欲しいという事です。例えば羽生ですが、どのように全てが始まったのか覚えていますか?今では彼はアイコンです。観客のフィギュアスケートへの興味関心は、現実的に彼に向けられています。ユヅルは大人気で、そして今はロシア人少女達がそれに劣らない可能性があるのです。

 

I︰しかし大人のスケーター達がいる欧州や米国では彼女達は興味を持たれていないという意見はどうでしょうか?

 

A︰彼女達が退屈になるなどあり得ません。貴方は理解する必要があります。欧州でも米国でも、良く訓練された若い才能が沢山います。つまり思春期の前にどれだけ少女達に与えられるのか、複雑な要素の内容をマスターしている必要がありますから、4歳から職業としてやり始める必要があります。これは世界中どこの国でも起こりません。ロシア以外では。

 

I︰皆が子供達を保護するからですか?

 

A︰4歳の子供がやって来て振付、身体的トレーニング、氷上で十分な時間を費やす事を開始するシステムがどこにも無いからです。私の理解では、米国では子供達はしばしば訓練されていません。それでもスケートをするためにリンクへ連れて来られます。そうして突然、家族会議において、彼らは真剣にやる事を決断します。母親は私の所へ子供を連れてきて言うんです。

「私にはとても良い女の子がいます。とても才能があります。(これには基本的に私は同意します)」「彼女はまだ小さく、10歳になったばかりですが、それでも全てのダブルジャンプを既に跳んでいます。」と。

これに対しての返答は、「まだ10歳ではなく、もう10歳です。貴方は世界で何が起きているのか、見てもいないのですか?」です。

両親達は全くもって理解していません。子供達が高いレベルで演技をする事を可能にするために、多くの要素をマスターするにはそんなに時間が無いのだという事をです。4年間が最大限です。その後にこの小さな女の子は成長を始めます。そして完全に違ったアプローチ、違った仕事が必須となります。でもこれは完全に別のストーリーです。

それで私は自分の技術を磨くのです。フィギュアスケートが好きな"蘇った"才能ある選手達は、ただ訓練が好きなのです。人はこれが私の専門だと言えます。何かしらでアスリート達が自分自身を見つけるという状況の中から最大限を絞り出そうとします。

 

I︰4回転ルッツとトリプルアクセルがあるアリッサ・リウはどうですか?

 

A︰はい。ユニークな事例、ルールにとっての例外があります。アリッサ、ミシェル・クワン、チェン。ただネイサンのシステムは彼の母親によって作られたものです。5歳の年齢から彼は振付、体操、音楽に従事させられていて、充分な時間を氷上で過ごしました。10歳くらいまで、彼は1年半ほど幾つかの要素に取り組むために私の所に来ていました。それから10歳の時に、彼は母親に言ったのです。「もし僕達が動かなかったら、僕は進化できない。」と。しかしこの瞬間に、彼は既に身体的にその後の職業的な取り組みのための準備が出来ていました。

 

続きます。

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予想以上に長いので、2つに分けたいと思います。ロシアの方の言い回しは何かこう、一癖あって読むのが面白いです。ただ、全て本心から答えているのか?というのは分かりませんが。まぁそれは日本人でも同じですね。

 

続きます…。